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ICMIF会員団体のアクメア社(オランダ)、インドにおけるICMIF5-5-5戦略のため3名の新たな技術支援要員の派遣を発表

 

国際協同組合保険連合(ICMIF)のオランダを拠点とするメンバー、アクメア社(Achmea)は、今後数カ月間に3名の職員をインドに派遣しICMIFの5-5-5マイクロ・インシュランス開発戦略を支援することに同意しました。うち2名はアップリフト・ミューチュアルズ(Uplift Mutuals)、1名はダーン・ファンデーション(DHAN Foundation)に技術援助を行ないます。 (訳注:いずれもインドのICMIF会員団体)

ICMIFの5-5-5マイクロ・インシュランス開発戦略は、開発途上国5カ国(コロンビア、インド、ケニア、フィリピン、スリランカ)を対象にした5カ年プロジェクトで、新たに500万世帯に保険サービスを提供することを目的とし、これまで保険サービスにアクセスできなかった2,500万人の人々にマイクロ保険を提供することを目指しています。ICMIFの会員団体は、二つの手段すなわち、資金援助(寄付)あるいは職員の専門知識を提供する技術支援プロジェクトを通じて5-5-5戦略を支援することができます。これは通常、会員団体が支援する特定プロジェクトの実施国を対象に実施されます。

最初の2名は、2018年2月19日からアップリフト・ミューチュアルズで業務を開始します。アクメア社のマネージャー(デジタル・ビジネス変革担当)のユーディット・ボウテ(Judith Boute)氏がムンバイを訪れ、アップリフト5-5-5プロジェクトの初年度におけるビジネスモデルを戦略面から見直し、アップリフトがその障害や新たな機会、課題を自ら特定することを支援します。同じくアクメア社から派遣された移行マネージャー(財務およびリスク担当)のフース・ファン・デル・ワイデン(Guus van der Weijden)氏は、アップリフトのモニタリングおよび評価システムの改善を支援します。ボウテ氏とワイデン氏の現地派遣は4日間で、まず、現地で保険加入者との面談を行ってプロジェクトの進行ぶりを視察し、その後、プネーにあるアップリフト本社のスタッフを訪問します。

5-5-5戦略を通じ、アップリフト・ミューチュアルズは、今後5年間にわたりムンバイとプネーで新たに50万人の低所得層の人々に手頃な医療保険を提供することを目指します。アクメア社職員による技術支援により、アップリフトは目標達成に向け自らの事業計画を戦略的に策定することが可能となります。

3人目の新規技術支援では、アクメア社のマネージャー(財務および管理担当)のバス・ラバラィエ(Bas Lavalaye)氏が、今年の4月下旬または5月上旬に行われるダーン・ファンデーションにかかるプロジェクトの第1回年次見直し会議を準備するため、マドゥライにあるダーン・ファンデーションの事務所を訪問します。ダーン・ファンデーションは、5-5-5戦略を通じて、新たに117万人の低所得層の人々に生命、医療、農作物、家畜共済を提供することを目指します。この技術支援により、5カ年プロジェクトの2年目の方向付けを行います。

2017年2月にインドの5-5-5戦略の技術支援に参加したアクメア社の経験豊富な2名のマネージャー、アンドレア・プート(Andrea Poodt)氏(ベース・マーケティング担当)とエルナ・カイパー(Erna Kuiper)氏(プロポジション・マネジメント担当)は、アップリフト・ミューチュアルズで総合的なマーケティング戦略の立案を支援しました。ボウテ氏とワイデン氏は今回の技術支援業務への参加を決断する前に、プート氏の体験を聞くことができました。アクメア社で財務管理の研修中のボブ・チャーダ(Bob Tjaarda)氏も、2017年の夏にダーン・ファンデーションのプロジェクトを訪問して、プロジェクトを支える事業計画、フォーマットおよび財務上の前提の見直しを行ないました。

アクメア財団のカーリン・コルテン(Karlijn Korten)氏は、5-5-5戦略の支援について次のように語っています。「当社は、協同の力を活用しお互いを最大限に強化する5-5-5戦略の効果を信じています。当社の専門知識を提供することにより、私たち自身も同じように多くのことを学べるのです!

ICMIFの新興市場担当シニア・バイスプレジデント、サビエ・パテル(Sabbir Patel)氏は、次のように説明します。「アクメア社が今回もインドのプロジェクトに3名のスタッフを派遣し、5-5-5戦略の支援継続を決定したことを喜ばしく思います。技術支援による5-5-5戦略への援助は、会員団体の職員のモチベーションを引き出すだけでなく、開発途上国の協同組合/相互扶助組織の保険に関する貴重な知見を吸収できる素晴らしい機会です。他にはない充実した自己啓発の機会を提供するユニークな方法として、全ての会員団体が5-5-5戦略への支援を検討されるようお勧めしたいと思います

ICMIFの会員団体による5-5-5戦略への支援詳細ならびにご支援の検討については、ICMIFのティナ・ブレイン(Tina Blain、リソース動員担当)にお問い合わせください。(Eメール:tina@icmif.org )
写真:2017年、インドのアップリフト・ミューチュアルズに技術支援を行ったアクメア社のアンドレア・プート氏とエルナ・カイパー氏。一緒に作業したアップリフト・チームのメンバーとともに。

 

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
記事日付 2018.1.30