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ICMIF、協同を通じた国際協同組合デーおよび持続可能な社会の構築への支援を確約

Women and ICMIF 555 Strategy2018年7月7日、世界各国の協同組合は国際協同組合デーを祝います。「協同を通じた持続可能な社会へ」というスローガンは、協同組合が、その基本理念の7番目にあるようにコミュニティに配慮を払いつつ、協同の価値・原則・ガバナンスによって、本質的に持続可能性と強靭性を保っていることを明らかにするでしょう。

2018年の国際協同組合デー(7月7日(土))のテーマは、「協同を通じた持続可能な社会へ」のスローガンとともにすでに発表されています。このテーマの目的は、自然環境およびそれがもたらす資源に配慮しつつも、協同組合が事業をうまく経営していることを示す機会を与えることです。

国際協同組合保険連合(ICMIF)を代表して、ショーン・ターバック(Shaun Tarbuck)事務局長は次のように述べています。「ICMIFの会員および協同組合/相互扶助の保険セクターは、世界中の貧困と戦うための重要で有効な手段です。私たちの会員とそのコミュニティは、民主的な方法で人々を結びつけます。また、自然災害が発生しやすい地域においてさえも、人々が今後の経済を管理し、命と生活を守ることを可能にします。私たちの会員団体は株主によって所有されていないため、その活動の経済的・社会的利益は、団体が設立されたコミュニティにとどまります。これは、貧困からの保護に関してとても重要です。」

2016年ICMIFミューチャル・マーケットシェアの調査結果(2017年10月発表)は、2016年における協同組合/相互扶助の保険組織の社会的影響の高まりを裏付けました。ICMIFは、ロンドンで開催された隔年総会において、37カ国350人の代表者に対し、現在、9.9億人の保険加入者が協同組合/相互扶助の保険商品に加入しており、これは前年からは200万人、2012年以降全体で1.1億人の増加であると伝えました。協同組合/相互扶助の保険組織は、2012年以降着実にその加入者数を増やしており、当セクターのシェアは2012年には保険市場全体の24%だったのに対し、2016年には約27%を占めました。

2018年の国際協同組合デーは7月7日(土)に祝われます。国際協同組合同盟(ICMIFは当同盟の保険部門の組織)と連携して、ICMIFは国際協同組合デーを広めるよう、会員に対してハッシュタグ「#CoopsDay」およびCooperators guideの使用を促しています。

ICMIFの会員の中にも、多くの刺激的で素晴らしい持続可能性の事例があります。地域社会や個人に対する経済的安定および繁栄の提供者として、協同組合/相互扶助の保険セクターの本来の責任は、その行動・事業・影響が、関係者(環境も含む)に受け入れられるようにすることであると私たちは考えています。

低所得層への保険またはマイクロ保険を提供するICMIFの会員は、持続可能な開発目標(SDGs)を支援するため、また持続可能性を向上させるために非常に熱心に取り組んでいます。マイクロ保険は現在、地域社会において自然および人為的災害に対する貧困緩和および強靭性構築のための不可欠なツールとしてしっかりと受け入れられています。災害復旧のリスクマネジメントの重要性を認めている近年の世界的取り組みとして、災害リスクおよび強靭性に関する国連仙台防災枠組、G7気候リスク保険イニシアチブ「InsuResilience」、およびCOP21気候変動サミットがあります。

2015年1月、ICMIFは5カ国で相互扶助のマイクロ保険を展開し、保険非加入の低所得層500万世帯(合計2,500万人)に保険を提供するために、5-5-5マイクロインシュランス開発戦略を開始しました。5-5-5戦略の最終的な目標は、低所得層の人々を貧困から脱出させることです。

この戦略への参加国は、インド、フィリピン、ケニア、スリランカ、コロンビアです。5-5-5戦略は以下の点で際立っています。

  • ミューチャル重視:協同組合/相互扶助の保険組織は、政府や民間セクターが対応しない保障の必要性から発展したものであるため、本質的に包摂的です。
  • 現地のICMIF会員団体:5-5-5戦略は、ICMIFが判断、信頼する会員団体と協力します。
  • 3段階のアプローチ:ICMIFの目標を達成するために、3段階の集中的なインパクトに基づくアプローチが考案されています。診断的「調査」フェーズ、調査結果等に基づく「戦略立案」フェーズ、その後に戦略の「実行」フェーズが続きます。

相互扶助のマイクロ保険は、SDGsのうち少なくとも5つの目標、具体的には目標1、2、3、5、13を支援することが可能です。

目標1:「貧困をなくそう」
人々が貧困の悪循環から脱出するのを助け、脆弱な地域社会にセーフティネットを提供します。
目標2:「飢餓をゼロに」
特に小規模農家への保険保障の提供を通じて、食料安全保障の確保を助けます。
目標3:「すべての人に健康と福祉を」
健康保険へのアクセス改善に加え、予防的医療および質の高い医療へのアクセスに重点を置きます。
目標5:「ジェンダー平等を実現しよう」
相互扶助のマイクロ保険のいちばんの加入者である女性にプラスの影響を与えます。
目標13:「気候変動に具体的な対策を」
5-5-5戦略の対象は、気候変動に最も脆弱な地域社会です。

国際協同組合デーについて

国連国際協同組合デーは、1年に一度、7月の第1土曜日に祝われます。この目的は、協同組合の認知度を高めること、国連の達成目標および協同組合の国際的な運動にハイライトを当てること、国連が取り組む主な問題の解決に向けた運動の貢献を強調すること、そして協同組合の国際的な運動とその他の主体との間のパートナーシップを強化および発展させることです。

 

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
記事日付 2018.7.2

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