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国際女性デー – ダイバーシティで先行するICMIF会員組織

ICMIF_Americas_diverse_lineup2019年3月8日(金)の国際女性デーに、今年のテーマである「Balance for Better」の追求について私たちが行なっている取り組みの詳細を共有できることを誇りに思います。バランスの取れた世界はより良い世界であり、ICMIFとその会員はジェンダー・バランスの取れた世界を築くために取り組んでいます。そして、私たちは女性の活躍を祝い、平等のため行動を起こします。

保険業界は伝統的に「古くさく、男中心で、活気がない」と非難されてきました。保険関連の会議やイベントにおける講演者リストが主に年配の白人男性によって占められているというのが、その明らかな典型的イメージです。しかし、国際女性デーにあたりICMIFと会員組織がこの固定観念に挑み、よりバランスの取れたより良い世界に向けて取り組んでいる手法のいくつかをご紹介します。

国際協同組合保険連合(ICMIF)は、よりジェンダーバランスのとれた世界をつくる助けとなり、女性の活躍を祝福し、偏見に対する意識を高め、平等に向けてできる限りの行動をとります。

近年、ICMIFの総会・イベント企画担当者は、前述のステレオタイプな講演者リストを変化させるべく努力してきており、最近ではICMIFの国際的会議やイベントの多くにおいて講演者、モデレータ、パネリストにジェンダー面の多様性を実現できるようになりました。

例えば、ICMIFは昨年、その主要な会議の1つであるICMIF/Americas総会(写真)において、初めて講演者の男女比が50:50となることを発表しました。ICMIF/Americas総会は、ICMIF会員のEquidad Segurosがホストとなりコロンビアのカルタヘナで2018年11月19日から21日の期間開催されましたが、講演者、モデレータ、パネリストとしてそれぞれ同数の男女が会議に参加しました。

それより少し前の2018年9月25日から28日にかけSeguros Fedpa S.A.をホストとしてパナマのパナマシティにおいて開かれた、もう一つのICMIF会員イベントであるラテンアメリカ再保険グループ(LARG)年次総会では、男性12人に対しそれを上回る15人の女性が講演者・パネリスト・モデレータとして参加しました。

ICMIFの他の活動分野を見ると、ICMIF2017年総会における講演者の28%、参加者の30%が女性でした。そして同時期に初開催されたICMIFヤングリーダー・プログラムに参加したヤングリーダーのうち女性は49%を占め、ジェンダー・ダイバーシティの面で最も高い比率となりました。

保険業界が「将来性のある」ミレニアル世代を惹きつけるのに苦労するなかで、ICMIF総会のような業界をリードする世界的なイベントへの参加機会は、男女を問わず、キャリアの階段を上っていくことを可能とし力づけてくれるものです。

「16カ国の31団体がヤングリーダーを参加させましたが、会議全体を通したテーマの1つは、協同組合/相互扶助の保険組織が次の世代の才能ある若者を育成することの必要性でした」とICMIFのビジネス・インテリジェンス担当ヴァイスプレジデントであるベン・テルファー(Ben Telfer)氏は語ります。「出席したCEOや上級管理職はヤングリーダーたちを迎え入れてくれました。そして彼らの存在は、ネットワーク作りのイベントや議論の場における考え方の多様性をもたらしてくれました。参加者間でのそのような平等なダイバーシティを見て私は嬉しく思いました。」

ICMIFはまた、所属組織の上司によって、将来リーダーになりうる有力候補とみなされた、ミレニアル(あるいはGen Y)世代の職員のための継続的なヤングリーダー・フォーラム(YLF)を設立しました。YLFのメンバーの性別は、2018年11月現在で女性7名、男性5名となっています。

協同組合/相互扶助の保険セクターのダイバーシティを擁護するICMIFのリサーチ

ICMIFが昨年、取締役会、最高経営責任者、上級管理職のレベルで行ったジェンダーの多様性に関する調査は、協同組合/相互扶助の保険組織、特にICMIF会員組織がダイバーシティの面でいかに先を行っているかを実証してくれました。より多くの女性が協同組合/相互扶助の保険組織をリードし、世界的に保険業界を成長させる上で重要な役割を果たしています。

2017年に発表したICMIF会員のガバナンス報告書では、2015年における女性取締役比率が、保険業界平均の17.8%に対して、協同組合/相互扶助の保険組織では20.6%に上昇したことが示されました。これは、過去10年間の協同組合/相互扶助の保険セクターの著しい変化を表しており、2010年の女性取締役の平均比率14.3%から上昇し、2005年の11.0%から見るとほぼ倍増しています。

2015年においてICMIF会員組織の85%弱に少なくとも1人の女性取締役がいましたが、印象的なのは48%の企業に3人以上の女性取締役がいたことです。

ICMIF事務局長のショーン・ターバック(Shaun Tarbuck)氏は次のように述べています。「協同組合/相互扶助の保険組織のトップに高い比率で女性が就いているというICMIFのレポートは全く驚きではありません。多様性を持つ人々の成長を非常に重要視するのが私たちのビジネスモデルです。ICMIFのイベントで講演者と参加者の両面において良好なダイバーシティが見られることも、このことを裏付けています。

「私たちのビジネスモデルは、ジェンダー・ダイバーシティを含めた豊かな多様性を認めています。ICMIFの会員組織を率いる女性たちは、協同組合/相互扶助組織において制約なく伸びることができて快適に感じていると話してくれます。彼女たちはいわゆる「ガラスの天井」を経験しておらず、仕事において同僚達からとても尊敬を受けていると感じているようです。ジェンダー・バランスは、企業や地域社会が機能するために不可欠です。国際女性デーにあたり、ICMIFは「Balance for Better」という今年のテーマを忠実に守りながら、女性にとって良い影響を与えられるように全力を尽くしていきます」とターバック氏は締めくくりました。

国際女性デーについて

国際女性デー(3月8日)は、女性の社会、経済、文化、政治面での功績を祝う世界的な日です。また、男女平等を推進するための行動を呼びかける日でもあります。 

 

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
記事日付 2019.3.8