AOA

ICMIFサイトへ

その他のニュース

ICMIFのメンバー2社がデータ、アナリティクス、AIのユースケースにおける業界リーダーとして認められる

bigdata-analytics-AI

トルコのICMIFのメンバーのアナトリア保険(Anadolu Sigorta )とアルゼンチンのサン・クリストバル保険( San Cristóbal Seguros)は(サン・クリストバル保険の子会社であるiúnigoを通して )、世界の金融機関のテクノロジーに特化した調査・助言会社のセレント( Celent)の「2021年モデル保険会社プログラム」のデータ・分析・AI部門の受賞者として発表されました。

保険会社がデジタルイノベーションに取り組む際には、顧客体験(customer experience、注1)、データと人工知能の活用、レガシーシステム(注2)とエコシステム(注3)の変革など、他の分野も視野に入れる必要があります。革新を実現するには、非常なまでの実行力、新しい保険モデルの大胆な導入、および実現可能な技術の習得が必要です。モデル保険会社の受賞者は、その方法を示す良い例です。賞の15年目になる今年は、計17の保険会社とその取り組みが「2021年モデル保険会社プログラム(Model Insurer Program 2021)」受賞者として発表されました。

アナトリア保険:ソーシャルネットワーク分析による組織的な不正検出

アナトリア保険は、機械学習機能とデータセット統合による不正検出の優れたユースケース(Use Case、注4)が評価されました。同社は、組織犯罪詐欺を検出するためのソーシャルネットワーク分析にグラフ理論を適用することで、保険業界の疑わしい個人や請求を特定します。

今年の初め、トルコの保険業界のデジタル化の進展と現地のInsurTechエコシステムの成長に貢献するために、アナトリア保険は新しいプラットフォームを立ち上げました( launched a new Open Insurance Platform)。このプラットフォームは、16の事業分野にわたる260の API(注5)にサービスを提供し、ビジネスパートナーが新しい革新的なソリューション、製品、およびカスタマーエクスペリエンスを新たに生み出すことを支援します。

iúnigo:自動車保険の動的価格設定の最適化

サン・クリストバル保険が所有するアルゼンチン初の100%デジタル自動車保険会社であるiúnigoは、データセットの統合と分析機能を備えた動的価格設定での成功が評価されました。Iúnigoは、価格変更に対する顧客の反応と組織の流通チャネルとの相互作用の分析を通じて、価格のカスタマイズを実現します。

昨年、サン・クリストバル保険は同部門で2020 Celent Model Insurer Awardを受賞しました。この賞は、コンピュータビジョンとディープラーニングを使用した不正検出プロセスにおける保険会社の革新を評価したものです。サン・クリストバル保険は、機械学習機能と反復テストサイクルの組み合わせ、コンピュータービジョン、人工知能、深いビジネスオペレーションの専門家とのパートナーシップを組み合わせて、データに基づいた分析で不正と戦うための企業文化を変革した成功事例として表彰されました。

 

注1:商品やサービスに対する金銭的・物質的な価値だけではなく、商品を使用したときやサービスを受けたときに感じる心理的・感覚的な価値を指す。選定、購入、利用、サポートまでの経験を通じ、顧客が感じる経験価値を実現する経営コンセプトで、長期的な企業のファンを増やす経営手法の1つ。

注2:最新の情報システムと対比して、相対的に時代遅れとなった古いシステム。

注3: 事業の枠や国境などを超えて企業同士が連携・共存していく仕組み を指すマーケティング用語。

注4:ソフトウェア工学やシステム工学でシステムの機能的要求を含む振舞い(システムで出来ること)を把握するための技法。

注5:Application Programming Interfaceの略。. ソフトウェアから OSの機能を利用するための仕様またはインターフェースの総称で、アプリケーションの開発を容易にするためのソフトウェア資源のこと。

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。

https://www.icmif.org/news_story/two-icmif-members-recognised-as-industry-leaders-for-use-cases-in-data-analytics-and-ai/

掲載日付2021.4.8