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エクルージアスティカル(イギリス)は、水漏れと電気火災のリスクを防ぐためのセンサー技術の提案を発表しました

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エクルージアスティカル保険(Ecclesiastical Insurance)は、最先端の技術を用いて英国の最も象徴的な不動産を保護する新提案「Ecclesiastical SmartProperties」を開始しました。

専門の保険会社(the specialist insurer)は、遺産、教育、信仰の顧客を対象に、リスク管理技術を導入するという初めての試みを行っています。

不動産には、目立たない電池式のセンサーが設置され、水漏れや電気火災のリスクをリアルタイムで監視します。2020年のEcclesiastical保険における損害保険金請求の4件に1件は、水の漏出によって引き起こされたものでした(Ecclesiastical保険の損保険金請求データ2020による)。

この技術は、不動産パフォーマンス管理会社のシェパード(Shepherd)が提供するもので、建物の通常の状態を短期間で把握します。次に、センサーはリアルタイムのデータをハブに送信し、ハブはそのデータを分析し、何かが異常な場合には損失の可能性を早期に警告するためアラートを送信します。

Ecclesiastical Smart Propertiesは、水漏れセンサー数個と熱サージセンサー1個が顧客に提供されます。また、システムを拡張して、湿度やレジオネラ菌などの他のタイプのリスクを監視したり、エネルギー消費の改善や二酸化炭素排出量の削減などのさまざまな問題を解決するために、追加費用を支払うことでシステムを拡張することもできます。

Ecclesiastical保険のカスタマーセグメントディレクターであるフェイス・キッチン(Faith Kitchen)氏は、次のように述べています。「英国の1級建築物の保険会社として、私たちは英国の遺産を守ることに情熱を注いでいます。イノベーションプログラムの一環として、シェパードと提携し、遺産や教育、信仰の場で最先端の技術を提案できることを嬉しく思います。電気火災や水漏れなどの事故は悲惨で、顧客に非常に混乱を招く可能性があることを私たちは知っています。そのため問題をできるだけ早く発見するためにEcclesiastical Smart Propertiesを立ち上げました。」

同様の技術は、EcclesiasticalとShepherdがハムステッドヒースのケンウッドハウスで試して成功しており、他の英国の歴史的建造物(English Heritage estate)にも展開されました。

ShepherdCEOであるスティーブン・チャドウィック(Stephen Chadwick)氏は、次のように述べています。「私たちは英国で最も権威のある施設や場所を守るために、Ecclesiastical の技術パートナーであることを誇りに思っています。20191月からEcclesiasticalと一緒に仕事をしてきましたが、これは保険業界とその顧客にとって大きな前進です。Ecclesiastical Smart Propertiesは、テクノロジーの力を取り入れています。リアルタイムの監視と豊富なデータ分析により、通常とは異なることがあればそれを示すことができ、事故や保険金請求から重大な損失の予測と防止につなげることができます。」

Ecclesiastical Smart Propertiesの詳細については、ここをクリックしてください。

ケンウッドハウスでの試行実施は、ここをクリックしてください。

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。

https://www.icmif.org/news_story/ecclesiastical-launches-sensor-technology-proposition-to-prevent-water-leakage-and-electrical-fire-risks/

掲載日付2021.8.11