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レポート

ウィリス再保険(賛助会員):基礎となる収益性は上半期に改善しましたが、インフレの動向と金利の減速は依然として懸念事項です

Financial data on a monitor

ウィリス再保険(Willis Re)は、世界の(再)保険会社の財務状態に関する最新レポートを発表しました。このレポートは、世界の(再)保険会社の2021年上半期の業績から浮かび上がる主要なテーマをまとめたもので、ウィリス再保険の戦略・財務分析チームによって作成されました。

レポートのポイントは次のとおりです。

大半の(再)保険会社にとって、特に企業物件を対象とする保険における有利な価格設定の継続は、大幅な保険料の伸びを支えました。

平年よりも大きな自然災害損失が発生したにもかかわらず通常よりも低い個人保険の損害発生率に支えられ、多くの場合、引当金の取り崩しが堅調に行われたことにより、上半期のコンバインド・レシオは改善しました。

欧州のソルベンシー・レシオは2021年上半期に改善し、2019年末のCOVID-19発生前の水準に戻りました。2021年上半期のソルベンシー・レシオの改善は、主に2020年末の水準と比較してリスク・フリー・レート(risk-free rate:無リスク金利。厳密な意味で完全にリスクのない金融商品は存在しないことから、「リスクが最小の金融商品から得られる利回り」をいう。日本の場合は日本国債の利回り。)が上昇したことによるものです。これにより、ソルベンシーIIの下でリスク・フリー・レートで割り引かれる負債の減少が債券ポートフォリオの価値の減少を上回ったため、セクターのソルベンシー・レシオが向上しました。株式市場の上昇と収益性の維持も支援材料になりました。

第1四半期の結果に続き、保険料の伸びと基礎となる収益性が予想を上回って伸びたことから、アナリストのコンセンサスによる業績予想が上方修正されました。

好調な上半期にもかかわらず、格付け環境の減速とインフレ率の上昇の見通しという、2つの懸念材料が見通しに重くのしかかっています。

レポートはここからダウンロードしてください。

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。

https://www.icmif.org/news_story/global-reinsurance-underlying-profitability-improves-at-h1-but-inflation-and-rate-deceleration-remain-concerns/

掲載日付2021.8.26