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NTUCインカム(シンガポール)は、東南アジアで保険サービスの提供により海外進出を果たしました

Income foray overseas

 NTUCインカムは、は、インドネシアのPT Central Asia Financial (JAGADIRI) 、ベトナムのPost and Telecommunication Joint Stock Insurance Corporation (PTI)、マレーシアのVSure Tech Sdn. Bhd (VSure)との戦略的提携を通した東南アジア3市場への初の海外進出を発表しました。

これらの戦略的提携は、NTUCインカムInsurance-as-a-ServiceIaaS)モデルに基づいて構築されており、デジタル・ファーストの保険ビジネスモデルを海外のパートナーに提供し、市場投入までの時間を短縮するとともに、新しい顧客層や収益源を獲得するための適切な機能ツールを確保します。

また、パートナーはNTUCインカムの強力なブランド力とデジタル製品革新の実績を活用して、市場展開をサポートし、技術のノウハウやデジタルエコシステムとの接続性を活用して、消費者の変化するニーズに対応するために大規模な変革を行うことができます。

COVID-19のパンデミック*以来、東南アジア(SEA)では7000万人がデジタル消費者になり、これまで以上にオンラインで購入を行っています。SEAの人口の約80%は、2021年末までにデジタル消費者になると予測されており、この地域でのデジタル消費に対する強い需要を示しています。

デジタル保険の市場規模も2025年までに76億米ドル(8,585億7,200万円)に達すると予測されており**SEAでは、デジタル金融サービスは消費者と企業の双方にとってエキサイティングな形で普及しています。さらに重要なことは、デジタル消費の加速は衰える兆しを見せておらず、新規デジタル消費者の10人中9人が将来もデジタルサービスを使い続ける意向を持っています***

NTUCインカムの最高経営責任者であるアンドリュー・ヨー(Andrew Yeo、左上の写真)氏は、次のように述べています。「当社の海外進出は、インカム社の成長の新たな章を開くものであり、当社の経営的成長計画における自然な次のステップです。インドネシア、マレーシア、ベトナムなどの国々の市場の可能性は、人口が比較的若く、モバイル電話の普及率が高いことを考えると、非常に大きいと考えています。地理的に広い販売エリアを考えると、これらの市場は、テクノロジーを活用した新しいデジタル保険の提案に特に適していると思います。当社の地域パートナーの多様性は、IaaSモデルの価値を証明するものであり、さらに重要なことは、NTUCインカムがアジアのどのパートナーとも協力できる体制にあることを示しています。」

ヨー氏は、次のように述べています。「シンガポールで生まれ育った保険会社として、自国の企業が地元の消費者を最もよく知っていることを理解しているので、パートナーシップは私たちにとって有益です。志を同じくする現地パートナーと戦略的な提携を結ぶことで、アジアのデジタルファースト人口の需要を直接理解し、パートナーのエコシステムを通じて提供するサービスをより迅速に拡大することができます。また、最も重要なことは、保険を顧客との関係をより強化し、保険にアクセスできるようにすることです。NTUCインカムの目的は、すべての人により良い経済的な豊かさを提供すること、十分なサービスを受けていない人々にも保険を提供することです。海外に進出しても、私たちは自分たちの目的を貫くことを目指しています。」

革新的な新しい保険ビジネスモデルを海外市場にもたらす

NTUCインカムは、4年以上前にデジタル・トランスフォーメーション・オフィス(DTO)を立ち上げて以来、マイクロ保険(SNACK)サブスクリプション保険(TRIBE)利用高ベース保険(Milesurance Gigsurance and Freightsurance)等の新しい保険ビジネスモデルを開発・展開してきました。

これらの提案は、顧客のライフスタイルに組み込まれた、新しい保険の利用方法を市場にもたらします。そのためには、従来の保険に対する考え方や前例のないリスクへの対応、データ、インシュアテックへの新たな理解、保障の仕組み設計と展開への反復的なアプローチなどが必要となります。

NTUCインカムの最高デジタル責任者であるピーター・テイ(PeterTay、右上の写真)氏は、次のように述べています。「革新的な新しい保険を市場に提供する際にはバリューチェーン全体で保険を再構築した経験と学習をInsurance-as-a-Service modelに反映させることができます。当社がデジタルエコシステムを拡大し、シンガポールた地域のエコシステムパートナーとの連携方法を進化させていく中で、地域のパートナーはこのモデルに付随する大きな競争上の優位性を認識しています。したがって、IaaSモデルは、デジタル保険会社としての当社の強みを発揮し、パートナーを適切な能力、技術のノウハウ、革新的な保険モデルと結び付けて、ビジネスモデルを効率的に変革し、拡大することができます。」

また、テイ氏は、次のように述べています。「JAGADIRIPTIVSureは、それぞれの市場で高く評価されているブランドです。当社のIaaSモデルにそれらの企業が参加してくれることを光栄に思います。また、お客様に喜んでいただき、これらの市場の保障ギャップを埋めるために、より画期的な保険の提案をもたらすことを楽しみにしています。ボーダレスでモジュール化されたプラグアンドプレイ・アプリケーション・プログラム・インターフェイス(API)マイクロサービス、製品イノベーション、シームレスなカスタマージャーニーデザイン、ダイナミックな価格設定機能など、いずれを使用する場合でもIaaSモデルはパートナーの既存の対応を補完するだけでなく、付加価値をもたらし、保険、ブローカー、インシュアテック分野での価値提案を強化すると確信しています。 」

地元市場のニーズに応えるために国内企業と提携する

NTUCインカムは、JAGADIRIPTIVSureとの戦略的提携の一環として、インドネシア、ベトナム、マレーシアで初めてドロップレット(Droplet)をグレーター・ジャカルタ、ハノイ、ホーチミン、クアラルンプールの4都市で発売します。

Dropletは、東南アジアの消費者が抱える大きな問題点である雨の日のライド・ヘイリング・プラットフォーム(ride-hailing platforms)の価格急騰に対処するように設計された、世界初のマイクロ保険商品です。ライドヘイリング:モバイルアプリを使った配車サービス。

2020年、東南アジアにおけるライド・ヘイリングの総市場規模は110億米ドル****(1兆2,426億7,000万円と推定され、インドネシア(50億米ドル、5,648億5,000万円)がトップで、シンガポール(20億米ドル、2,259億4,000万円)、ベトナム(16億米ドル、1,807億5,200万円)、マレーシア(11億米ドル、1,242億6,700万円)が続いています。この地域におけるライド・ヘイリング市場は2025年までにほぼ4倍に増加して420億米ドル(4兆7,447億4,000万円)になると予測されており、東南アジア人の間でライド・ヘイリング・サービスに対する需要が非常に大きいことから、特にモンスーンシーズン中のこれらのプラットフォームでの価格高騰から消費者を守るDropletのような「雨保険(rainsurance)」が必要になりました。

「テクノロジーが可能にしたライフスタイルは、保険ソリューションの真の機会を切り開いてきました。ライド・ヘイリング現象やDropletの発売はその一例です。私たちはDropletのようなライフスタイルに密着した保険の提案に自信を持っており、シンガポール、インドネシア、マレーシア、ベトナムなどの消費者のライフスタイルの問題点からインスピレーションを得て、イノベーションを推進し、デジタルファーストの保険商品とカスタマージャーニーを共同で創造していきます。」とてテイ氏は力説しました。

詳細については、droplet.sgにアクセスしてください

* 東南アジアにおけるデジタルトランスフォーメーションレポート:FacebookBainCompany
** Google、Temasek、Bain&Companyによるe-Conomy SEA 2020
*** Google、Temasek、Bain&Companyによるe-Conomy SEA 2020
* ***ライド・ヘイリングの市場価値SEA 2020、国別、Statistica別

※ 文中の金額は1米ドル=112.97円で換算

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。

https://www.icmif.org/news_story/strong-growth-forecast-for-global-insurance-markets-as-demand-for-risk-protection-increases-says-swiss-re-institute/

掲載日付2021.12.2