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DHAN財団(インド)と同財団を支援するCAMIC(カナダ)会員団体が一堂に会し、最初の円卓会議を開催しました

DHAN and CAMIC roundtable news story - pub March 2022

昨年、カナダの相互保険会社の協会であるCAMICは、CAMIC会員団体に対してICMIF財団プロジェクトパートナーであるDHAN財団の「COVID-19パンデミック時に地域社会を支援する活動」を支援するよう求める要請を開始しました。

要請を通じてCAMIC会員団体 Co-operatorsDufferin MutualFarm Mutual ReHalwell MutualPEI MutualPortage MutualSaskatchewan Mutual InsuranceStanley MutualTrillium MutualWawanesaの各団体がDHAN財団への支援を表明しました。これらの会員団体から集まった支援金の合計は、約305,384カナダドル(2,792万4,312えん、235,016米ドル)に達しました。

20221月、ICMIF財団は、DHAN財団とCAMICの支援団体を初めての仮想円卓会議に集め、CAMICの寄付がDHANの保険契約者にとって草の根レベルで与える影響とプロジェクトの持続可能性について議論を行いました。

DHAN財団の理念は社会への還元です。そのビジョンは、「あらゆる状況において、貧困のない、価値に基づく、公平で、生態系に配慮した平和な社会」を創造することです。マイクロインシュアランスは、保険市場から排除された貧困層に保険サービスへのアクセスを提供する、保険市場の失敗に対処します。生命や財産の喪失、健康問題などによる経済的なショックをリスク・ファイナンスで吸収することで、人々が貧困に陥るのを防ぐ手助けをします。

主に貧しい女性、小規模・零細農家、農業労働者;、移民労働者のために活動するであるDHAN財団は、インド全土の14州で240万人を超える人々を支援して来ました。2020年から2021年の間に、15,795の組合員家族が貧困から抜け出したと自己宣言しています。ICMIF財団の「ICMIF5-5-5マイクロインシュアランス開発戦略」の支援を受けて、DHAN財団はこれまでに676,505件のマイクロインシュアランス契約を供給し、275,340米ドル(3,182万6,550円)の保険金を支払いました。

DHAN財団は、保険を提供するだけでなく、保険知識を高めることも可能にしています。これは、地域社会のリーダーを対象に、相互保険プログラム、リスク予防、リスクの低減と軽減に関するトレーニング・プログラムを開催することで実現されています。インドの低所得者層では保険に関する信頼が低いため、DHAN財団はその活動を通じて保険の認識を変えることも目指しています。

DHAN財団プロジェクトは持続性が非常に重要です。マイクロインシュアランス・プログラムを拡大しようとする際の大きな課題の1つは、地域レベルでの相互関係を維持することです。重要ことは、DHAN財団が地域社会主導で、小さな地域社会グループが相互扶助連合を運営しているため、保険商品の提供に関して相互関係を維持できることです。

DHAN財団の長期目標は、マイクロインシュアランスの提供を新しい地域に拡大すること、家畜保険などの多様化を図ること、デジタル製品を拡充することとです。また、インドに相互保険プログラムのためのリソースセンターを設立し、相互保険市場に対する適切な差別化された規制を提唱することも計画しています。

新興市場におけるマイクロインシュアランスの必要性と、ICMIF財団の活動を支援することで支援提供者の戦略的目標を進める方法について、ICMIF財団のCEO兼マネージングディレクターであるサビエ・パテル(Sabbir Patel)氏は次のように述べています。「深刻な影響を受けた低所得者層では、マイクロインシュアランスの可能性は非常に大きいです。新興市場における現在の相互保険の市場シェアは4%ですが、先進国市場では30%を超えています。ICMIF財団は、地域社会がDHAN財団の支援を受けているように、地域社会が自分の活動を推進するとき拡張可能で持続可能な方法で長期的な影響を与える可能性が最も高いと信じています。私たちは、支援提供者がビジネス上の課題と目的を支援できる協力分野を特定し、オーナーシップと関連性を提供しすることを目指しています。」

CAMICの社長兼最高経営責任者であるサンギタ・カンブル(Sangita Kamblé)氏は、次のように述べています。「この取り組みは、世界的なパンデミックを通して、相互扶助が世界的な概念であることを認識し、地域、州、国の枠を超えて大きなニーズのある大義を支援する必要性を浮き彫りにしました。CAMICの会員団体は、マイクロインシュアランスを提供する能力を提供することにより、インドで必要としている低所得者層にプラスの影響を与えるためにグループ化しています。」

現在までに、33の相互扶助団体および協同組合が、ICMIF財団の最初のプログラムである「5-5-5開発戦略」を、資金面および技術面で支援し、1保険あたり1米ドル(115.59円)未満の資金コストで、220万人以上の保険契約者に働きかけることができました。
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財団への寄付し、DHAN財団を支援したいICMIF会員団体は、ICMIF財団のリソースモビライザーであるティナ・ブレイン(Tina Blain)氏まで連絡してください。

DHAN財団の宣言への寄付を希望するCAMIC会員団体は、サンギタ・カンブル(Sangita Kamblé)氏連絡してください

DHAN財団は、今年初めのICMIFウェビナー「マイクロインシュアランスを通じて持続可能な開発目標にインパクトを与える」で、国連の持続可能な開発目標を支援する活動について講演しました。このウェビナーの録画は、ICMIF会員団体を対象に公開されています。

※ 文中の金額は1カナダドル=91.44円で換算

※ 文中の金額は1米ドル=115.59円で換算

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。

https://www.icmif.org/news_story/dhan-foundation-and-supporting-camic-members-brought-together-in-first-roundtable-discussion/

掲載日付2022.3.3