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NFUミューチュアル(イギリス)は、自家用車を使用してウクライナに人道援助をする顧客をサポートし、DECアピールに15万英ポンドを寄付します

NFU Mutual Ukraine case study - March 2022

NFUミューチアル(NFU Mutual)は、ウクライナの危機の影響を受けた地域社会を支援するために15万英ポンド(2,309万2,500円)の寄付を行うことを発表しました。緊急寄付は、慈善活動を支援するために設立された独立慈善団体である「NFU Mutual Charitable Trust」を通じて行われます。同団体は、英国災害緊急委員会のウクライナ・アピールに寄付を行います。

この寄付に加えて、NFUミューチュアルは、可能な限り早くすべてのロシアの保有株を売却するとともに、顧客が自家用車や商用車を使って近隣諸国への人道支援をとどこけることを約束する英国保険協会の誓約書に署名しました。

NFU Mutual CharitableTrustの会長であるジム・マクラーレン(Jim McLaren MBE(MBE:大英帝国騎士団勲章受章者の称号) )氏は、次のように述べています。「イギリス全土の農家、農村社会、農業組合がウクライナの人々を支援し、連帯を示そうとする並々ならぬ努力が見られます。この壊滅的な危機はすべての人に影響を与え、人々は助けようと必死になっています。イギリスの農場でウクライナ人の同僚と一緒に働き、ウクライナ人の友人や家族を深く心配している人もいれば、自宅でこの恐ろしい出来事を見て、危機の犠牲者を支援するためにできる限りのことをしたいと思う人もいます。」

「相互扶助団体として、私たちは組合員にとって重要な問題を支援し、災害緊急委員会アピールへの15万英ポンド(2,309万2,500円)の特別寄付が、イギリス中の農家が示す信じられないほど支援のさらなる一助になることを願っています。」

「多くのNFUミューチュアルの職員と代理店は、寄付ステーションの設置から、地域社会における寄付金集めまで、さまざまな活動を通じて、ウクライナの人々をすでに支援しています。」とマクラーレン氏は締めくくりました。

NFUミューチュアル組合員のケーススタディ

ロンドンのバーンズ出身の58歳のQC(勅撰弁護士)であるポール・ローウェンスタイン(Paul Lowenstein、写真右)氏は、ウクライナの国境に支援物資を届ける活動を行っている人々の話をラジオで聞いた後、何かをすることにしました。

「他のみんなと同じように、私もウクライナで何が起こっているのかを見ました、そして私たちは人間の悲劇が繰り広げられていることに非常に心を動かされました。」と述べました。「私は仕事柄、ウクライナやロシアの人々と密接に接しています。私はこの人類の悲劇について何かしなければならないと感じました。」

「息子の友達の一人が私たちに3.5トントラックを貸してくれました。私はNFUミューチュアルのアラスデア(Alasdair)氏と話し、私たちが国境までこのバンを持って行くためにすぐに保険に入れるかか尋ねました。彼は、数時間以内に信じられないほど迅速さで解決策を提示してくれました。

「必要な物資を適切に集めることが重要でした。このことに精通している私の息子のジョナ(Jonah、写真左)があちこち探し、非常に多くの医療・人道物資と食糧を集めた医師のグループを見つけました。主に毛布、薬、はさみなど、負傷者を助けたり負傷者を運ぶためのものです。しかし、医者たちはそれを引き継ぐ方法を知りませんでした。」

トラックに物資を積み込んだ後、ポールと彼の21歳の息子ジョナはポーランドとウクライナの国境まで20時間の厳しいドライブに出発し、途中でウクライナのアナスタシア(Anastasia)氏と連絡を取り、救援援助を最も役立つ場所に配給したいと伝えしました。

「印象的なのは、東に行くほど寒くなったことです。私たちはバンを運転している非常に勇敢な人々にも出会い、アナスタシア氏は村から若い男性を連れてきました。私たちの「人間の輪(human chain)」が繋がり、私たちが運んだ支援物資の箱を別の大型トラックに移しました。

「感慨深い別れでした。彼らは戦地に戻って行きました。寒い中、ウクライナの人々が子供たちを連れて国境に列を作っていました。ポーランドの国境は彼らをまったく寄せ付けず、ただただその数の多さに圧倒されました。」

それ以来、ローウェンスタイン氏は彼の連絡先の番号を国境に物資を運ぶ人たちに転送し、ウクライナでのさらなる特定救援プロジェクトを進めるための資金調達を支援しています。

「私たちはできる限りのことをする必要があります。非常に緊急で国際的な人道的な悲劇です。支援を希望する人は、寄付の最良の方法の1つであるDEC基金に寄付することです。他にも支援金が必要な具体的な取り組みがあります。」

「人々は衣類を送ることに非常に熱心ですが、驚くべきことは、衣類品の多くが地面に投げ捨てられ、必要とされていないことがわかりました。必要なのは暖かい冬用の毛布、包帯、そして病院のための医薬品です。先週まで弁護士だった人たちが今は銃を持ち、負傷しています。負傷したときの世話をする必要があります。」

「週末にイギリスに戻ったローウェンスタイン氏は、ウクライナとイギリスのチームと協力して、わずか数週間で13,500英ポンド(207万8,325円)を集め、ウクライナの医療・人道支援物資の輸送に充てています。この活動への寄付は、下記のクラウド・ファンディングで受け付けています。https://www.justgiving.com/crowdfunding/medicalaidtoukraine

※ 文中の金額は1英ポンド=153.95円で換算

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。

https://www.icmif.org/news_story/nfu-mutual-supports-abi-pledge-for-customers-to-use-private-vehicles-to-deliver-humanitarian-aid-for-ukraine-and-donates-to-dec-appeal/

掲載日付2022.3.15