スリランカのICMIF会員であるサナサ生命保険（SLIC）は、インドのICMIF会員であるDHAN財団の支援を受け、国連開発計画（UNDP）とICMIFが共同で推進する保険イノベーション・チャレンジ（IIC）プロジェクト「通称：Labandi Ran Wasi（LRS）」の初年度に関する戦略的・財務的レビューを完了しました。このレビューは2025年8月25日から29日にかけて実施され、財務チェック、戦略的協議、現地視察が行われました。その結果、LRSポリシーの早期展開に関する有益な知見が得られ、SLICとDHAN財団は、プログラムの拡大に伴うプロジェクト管理、報告、コンプライアンスの改善に向けた実践的な措置について合意しました。
保険イノベーション・チャレンジ（IIC）は、相互扶助組織や協同組合保険組織が包括的な保険ソリューションを設計・展開できるよう支援する取り組みです。IICの下で創設されたICMIF財団独自の南南技術支援プラットフォームは、相互扶助組織のマイクロ保険リーダー間での実践的な学習と知識共有を可能にしています。
財務監査と戦略協議に加え、レビューでは現地視察と職員向けの能力開発セッションも実施されました。監査では、初年度の助成金支出、共同資金調達、報告システムを検証し、戦略レビューでは、商品普及、マーケティング、流通、テクノロジー活用に関する拡大戦略を評価しました。現地視察では、インクルーシブ保険が地域社会にどのように浸透し、生活に影響を与えているかを直接確認する機会を得ました。また、研修セミナーでは、SLIC職員がプロジェクト管理、報告、持続可能性に関するスキルを強化しました。
レビューは報告会で締めくくられ、SLICは以下の重要な取り組みに合意しました：
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- データシステムの改善
- 本社および現場レベルに専任のプロジェクトスタッフを配置
- DHAN財団と共同で、プロセスの簡素化、顧客とのより効果的な連携、そして「Labandi Ran Wasi（LRS）」プロジェクトの継続的な成長を支援する行動計画を策定
DHAN Foundation（インド）のPeople Mutuals部門 CEO、アヒラ・デヴィ・スブラマニアン氏は次のように述べています。
「SANASAを支援することで、私たちは自らの経験を共有しながら、彼らの状況から学ぶことができます。規制上の課題はあるものの、ラバンディ社の製品には大きな潜在力があります。一方で、より強力なデータシステムと専用のプロジェクト管理の必要性も認識しました。こうした情報交換は、協力して実践的な改善に取り組む上で非常に有益であり、包摂的な保険ソリューションを、彼らがサービスを提供する地域社会にとって、より適切で持続可能なものにしていくことができます。」
スリランカ SLIC の人材開発担当、サヴィタ・ヘラス氏は次のように述べています。
「実施にはいくつかのギャップがあったことは認識していますが、DHANの同僚たちの指導のおかげで、前進への道筋が見えてきました。このレビューにより、プロジェクト管理とデータ活用を強化するための実践的な次のステップを特定することができ、2年目の目標を達成し、小規模起業家への支援を提供するためのモチベーションが高まりました。」
報告書全文はICMIF会員限定で公開されます。ご希望の方は、お問い合わせください。
ICMIFサイトの英語ニュース記事（以下にリンクを表示）を許可を得て翻訳・転載しています。
