ICMIF財団は最近、国連開発計画（UNDP）とICMIFが共同で実施する「ICMIF保険イノベーション・チャレンジ（IIC）」のプロジェクトリーダーを対象にウェビナーを開催しました。このウェビナーでは、各プロジェクトの拡大施策の進捗状況、得られた教訓、そしてその影響について共有化が図られました。
IICは、開発途上国の相互扶助型および協同組合型保険組織を支援し、革新的で手頃な価格の、そして包摂的な保険商品を拡大する取り組みを後押ししています。これらの商品は、十分なサービスを受けられていない世帯や中小零細企業（MSMEs）のニーズに応えるもので、特に女性への支援に重点を置いています。
IICのインパクト（数字で見る）
2025年6月30日時点で、IICによる技術的・財政的支援により、4つのパートナープロジェクトは合計で 23,420件の新しい保険契約 を発行し、ケニア、マラウイ、スリランカ、フィリピンにおいて推定 82,589人 に保障を提供しました。
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- CICケニア：1,385件の契約｜2,835人を保障
- CICマラウイ：6,777件の契約｜33,885人を保障*
- Sanasa生命保険（スリランカ）：3,201件の契約｜3,295人を保障
- MiMAP（フィリピン）：12,057件の契約｜42,619人を保障 *１契約あたりの保障人数は推定値です。
マスタークラスを通じて強化されたリーダーシップと戦略的能力
ICMIF財団の「戦略マスタークラス」シリーズは、パートナーがプロジェクトを管理し、拡大するための能力を強化する上で重要な役割を果たしました。セッションでは、戦略的思考、仮説検証、適応的な実施アプローチを促進するための実践的なツールが提供されました。
フィリピンのSEDMFI MBA理事長 エマ・オンガヨ氏 は次のように述べています：
「ICMIF財団の戦略マスタークラスは、私たちのプロジェクト実施を洗練させるうえで非常に役立ちました。プロセスの主体性と責任は、主要なステークホルダーが計画段階から関与することで達成されることを学びました。これは、運営マニュアルの開発時に、MFIとMBAが共同で作成した際に実践したことです。」
南南協力による学びが進捗を加速
IICによる支援のもう一つの柱は、南南技術支援です。これにより、開発途上市場の相互扶助組織が、類似の状況で活動する仲間から学ぶことが可能になりました。このピア・エクスチェンジは、プロジェクトパートナーが商品、規制、運営上の課題に取り組み、マイクロ保険をより効果的に拡大することを支援します。
CICケニアのマイケル・ムゴ氏 は次のように述べています：
「UNDP・ICMIF・IICを通じて、特に人間中心設計に関するマイクロ保険の貴重な指導を受けました。これにより、流通チャネルを強化し、プロジェクトの長期的な拡大と持続可能性の基盤を整えることができました。特に、CARD MBAによる技術支援に深く感謝しています。ICMIF財団との国際的な協力を通じてフィリピンを訪問したことは、多くの重要な学びをもたらしました。」
Sanasa生命保険のサビサ・ヘラス氏 も次のように振り返っています：
「当社のスタッフの一人、アサンカ・ガヤンは、IICを通じてインドのDHAN財団を訪問する機会を得ました。DHANの相互保険コースを通じて、サービスが行き届いていないコミュニティのニーズや、特に女性や高齢者向けに、強力な啓発プログラムを伴う手頃で適切な商品をどのように設計するかを学びました。この学びは、当社市場向けの新しい革新的な商品やレジリエンスセンターの開発において非常に貴重なものとなっています。」
相互扶助の実践
このバーチャルセッションでは、IICを通じて提供された財政的・技術的支援がもたらす変革的なインパクトが強調されました。また、世界中のドナーによる支援を受けた相互扶助組織間の連帯の力を再確認し、専門知識の共有や、拡張可能で持続可能なマイクロ保険プログラムの創出を促進しました。
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ICMIFサイトの英語ニュース記事（以下にリンクを表示）を許可を得て翻訳・転載しています。
