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NTUCインカム、航空運賃の変動から旅行者を守る保険「ピンフェア(Pinfare)」を発売

AdobeStock_128490717_-_aeroplaneシンガポールのICMIF会員であるNTUCインカム(以下、インカム)は最近、社内のデジタル・トランスフォーメーション・オフィス(DTO)(通称「デジタル・インカム」)による、旅行に関連した革新的なライフスタイル保険「Pinfare(ピンフェア)」を発表しました。ピンフェアは旅行者にとって最も一般的な悩みの1つ、すなわち、希望するフライトの旅程を現在の価格で購入するか、さもなければ後日に予想外の価格変動に見舞われ全く同じフライトに対してより高い運賃を支払わざるを得ないかもしれないというプレッシャーへの対処を目的とするものです。

ピンフェアによって、インカムは伝統的な旅行保険の範疇を超越して、柔軟性、価値や選択肢を求める保険契約者のライフスタイルの進化に応えます。格安航空券比較・検索サイトのスカイスキャナー(Skyscanner)によると、シンガポール人はギリギリでフライトを予約することが多いので、飛行機での旅行で31%の節約に対し15%程度の損失を受けかねないことがわかります。調整と意思決定のための時間を確保しながら価格保証を行なうことで、今や旅行者は価格面で損することなしに、家族や友人と旅行プランを立てる際により大きな柔軟性が得られる、とインカムは説明します。

デジタル・トランスフォーメーション・オフィス(DTO)を率いるインカムの最高執行責任者(COO)のピーター・テイ(Peter Tay)氏は、次のように述べています。「シンガポール人は、世界で最も頻繁に旅行する国民です。このため我々は、旅行者が旅行の計画を立て始めた時点から始まるカスタマー・ジャーニーを評価し、保険やサービスの提供により顧客の経験を向上させられる機会を特定するということを思いつきました。シンガポールの大手旅行保険会社の1つとして、伝統的な旅行保険を再考してピンフェアを生み出し、お客様が旅行に出かける前でさえも安心を提供するようにできたことを嬉しく思います。」

スカイスキャナーの戦略パートナーシップ担当シニアディレクターであるHugh Aitken氏は、次のように述べています。「私たちが行なっているすべてのことの中心に旅行者がいます。私たちは、独自技術と商品を通じて、旅行に関する検索を簡単にするべく常に腐心しています。今回のインカムとのパートナーシップをお知らせできることを喜ばしく思います。スカイスキャナーを利用したピンフェアは、旅行者が損をしたり選択肢を失ったりせず、計画や予約をより柔軟に行えるようにします。このように、スカイスキャナーは世界中のパートナーと協力して旅行者に最高のソリューションを提供し、次の冒険を楽しむための時間を増やしているのです。」

旅行者が登録した旅行日程の価格が上がるとピンフェアが保障する

インカムによれば、ピンフェアのプラットフォーム上で、旅行者は好みのフライト旅行日程をその時点の価格により3つまで登録できます。これは、旅行者が購入を決定する前に比較を行ない、好みのフライト日程と運賃水準をいくつかリストアップする傾向があるという前提に基づきます。

スカイスキャナーを採用することで、旅行者がフライトを登録しようとプラットフォームで検索を行なうたびに、ピンフェアは旅行日程と価格をリアルタイムで教えてくれます。

一旦登録されると、そのフライトの旅程は7日間ピンフェアによって保証されます。保証期間内における購入時点において、登録しておいた旅程の価格が上昇した場合、その旅行者は保障を受けられます。つまりこのような事象が発生すると、保険金を請求できるのです。

ピンフェアに加入するには、旅行者は、出発日に近づいて航空運賃が上昇する可能性を軽減するために、出発日から少なくとも3週間前までに保険を購入する必要があります。ピンフェアの保険料は最低5シンガポールドルからですが、登録する旅程の数、出発日の近さ、旅行先と日付、航空会社の座席クラスの選択、そして出発タイミングなどの変数によって異なります。このため、出発予定日に近い期日にピンフェアを購入したり、あるいはホリデーシーズンのピークの旅行を選択したりしている旅行者は、より高い保険料を支払う可能性が高いことを意味します。

今のところ、ピンフェアはマレーシア、インドネシア、タイ、ベトナム、フィリピン、香港の6か国へのエコノミークラスの航空運賃を保障していますが、インカムは2019年末までにさらに多くの国に保障を拡大する計画です。

ピンフェアは登録したフライトの各航空会社からの直接でシームレスな購入をサポート

ピンフェアを購入すると、旅行者は登録した各フライト旅程の価格の最新情報を電子メールで受け取れるため、うっかり良いチャンスを逃すことはありません。登録したフライトを旅行者が確実に購入できるように、ピンフェアはそのプラットフォームから直接航空会社のウェブサイトにシームレスにリンクさせて、登録されて保険の対象となっているフライト旅程と異なるフライトを選んで購入してしまう可能性を軽減します。また、別料金であっても、登録したフライト旅程と同一の旅程を購入することは、保険金請求の有効性にとって不可欠です。

ピンフェアの保険金請求は7日間フライト運賃インデックスに基づく(自己負担10シンガポールドル)

ピンフェア7日間フライト運賃インデックス(Pinfare 7-Day Flight Price Index)は、予想外の値上がりがあり、登録されたフライト旅程がインデックスより高い価格で購入された場合に、保険金請求の基準となるベンチマークです。後者は、保障期間中にスカイスキャナーが毎日提示する各登録旅程の最低価格に10%を加えたものとして定義されます。

通常、保険金請求はこのインデックスの範囲に収まり、対象となるフライト旅程の登録価格と購入価格の差額を請求できます。なお、10シンガポールドルの自己負担金の支払いが求められます。

ピンフェアはPayNowを通じた電子的保険金請求をサポート

購入から請求までのシームレスなデジタル・ジャーニーを旅行者に提供するように設計されたピンフェアの加入者は、確定されたフライト旅程、費用の内訳を示すレシート原本、確認のための身分証明をピンフェアのウェブサイトから電子的に提示することで保険金の請求ができます。

加入者は保険の加入日から最大21日までの間に保険金の請求が可能ですが、PayNowによる支払いは請求日から3営業日以内に通常行われます。

保険について考え直すことで消費者の悩みに対処するインカム

デジタル・トランスフォーメーション・オフィス(DTO)は、インカムにおけるデジタル化とイノベーションの急速な展開のための環境を築くために2016年に設立されました。2018年にインカムは、保険会社のイノベーションの革新性と、オンライン・社会・イノベーションの3つのカテゴリーにおけるデジタル化について測定するシンガポール初のベンチマークにおいて、他の24の保険会社を抑えて総合1位に選ばれました

ピンフォールは、顧客のライフスタイルのニーズに応えるインカムの保険商品の最も新しいバージョンです。これは、雨が降った際のGrab、RYDE、GOJEKといった配車プラットフォーム料金の予想外の上昇から消費者を守るためのシンガポール初の「雨保険」であるインカムの「ドロップレット(Droplet)」のコンセプトを忠実になぞっています。

ピンフォールについての詳しい情報は https://pinfare.sg/ でどうぞ。

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
記事日付 2019.4.11