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国際協同組合デー2019にむけた国際協同組合同盟(International Cooperative Alliance: ICA)からのメッセージ

『協同組合は働きがいのある人間らしい仕事(ディーセント・ワーク)を実現します』
 “Cooperatives for decent work”

ICA_Coops_Day今年76日に祝われる国際協同組合デーにあたり、国際協同組合同盟ICA)はメッセージを寄せ、ICAならびに世界の協同組合が働きがいのある人間らしい仕事(ディーセント・ワーク)に対するコミットメントを擁護することを表明しました。ICA国際協同組合デーは今年で第97回となります。近年においては国際連合による擁護も受け、国連国際協同組合デーは今回で25回目を迎えます。

協同組合デーへのICAのメッセージは、今日の拡大する不平等、職の不安定さの増大、そして失業率の高さ(特に若者層)を踏まえると、協同組合デー2019のテーマ「協同組合は働きがいのある人間らしい仕事(ディーセント・ワーク)を実現します」は国連の持続可能な開発目標(SDGs)のうち8番「働きがいも経済成長も」を支えるものであることを述べています。

 このためにICAは国際労働機関(ILO)と協同します。ILOは、ICAが創設以来手を携えて取り組んできた組織で、ILO100周年にあたる今年は、仕事の将来に特に焦点を当てていきます。

ICAILOは最近、連携を促進し、包摂的かつ持続可能な開発を進めるための持続可能なビジネスモデルである協同組合を振興するため新たな覚書MoU)に署名し、1世紀にわたる両者の友好関係を再確認しました。

ICAは、「ディーセント・ワークとアンチ・ハラスメントに関する宣言」を通じて「ディーセント・ワークの基本原則を尊重し、推進し、支持することに努める」ことにコミットしており、暴力とハラスメントの無い世界を約束し、協同組合および社会・連帯経済に対する認識を高めてくれる2019年6月21日採択のILO 100周年宣言について歓迎の意を表しました。

協同組合は世界の雇用人口の10%に職や仕事の機会を提供する責任を負っているとICAは述べています。この数字以上に、協同組合における仕事には他のセクターの雇用と比較して、次のような特徴があることが複数の研究により確認されました。

  • 長期的にみて持続可能性が高まる傾向にある。
  • 高い収入と低い収入のポジション間の収入格差が小さい。
  • 農村部と都市部でより均等に配分されている。

協同組合原則の第2原則「 組合員による民主的管理」は、コミュニティが民主的管理を通じて連帯して協同組合を所有・統治することを可能にし、その結果包摂的で持続可能な成長がもたらされ、誰一人取り残さないことにつながります。ICAによれば、協同組合は人を中心とした組織であり主要な開発主体として、働きがいのある人間らしい仕事の創出と地域コミュニティの社会的・経済的なエンパワーメントにおいて重要な役割を果たします。

国際協同組合デーは、より良い世界を創造する上ですべての協同組合が果たす役割について、国際社会全体に認識してもらうための日です。

協同組合運動は、人々ならびにそのニーズと願望を第一に置くことで、より公正な経済の構築に向けて取り組んでいるとICAは述べています。それは、協同組合の原則と価値観に基づく社会を築き、ディーセントワークを生み出すことを意味します。

ICAは、協同組合デーへのメッセージの中で、201976日に人材開発と社会正義が優先事項となるような将来について祝おうと、すべての協同組合に参加を呼びかけました。

詳細についてはwww.coopsday.coopでご覧ください。

国際協同組合デーについて:

国際協同組合デーは、1923年以来、ICAによって毎年7月第1土曜日に行われる協同組合運動のお祝いです。1995年以降、ICAと国連は、協同組合の振興と発展のための委員会(COPAC)を通じて、国際協同組合デーを祝うためのテーマを設定してきました。COPACは、持続可能な開発の主役として、人を中心とし自立した協同組合組織を擁護し支えるグローバルな官民機関によるマルチステークホルダー・パートナーシップであり、ICAはその創立メンバーです。

ICMIFによると、国際協同組合同盟(ICA)のアリエル・グアルコ(Ariel Guarco)会長が、アルゼンチンのメンドーサで開催される27ICMIF アメリカ協会年次総会2019821日~23日)の基調講演者を務めます。グアルコ会長の発表のタイトルは、「協同組合主義アジェンダ2030における主要関係者」となる予定です。同総会はアルゼンチン協同組合/相互扶助保険協会(AACMS)とアルゼンチン保険協会(ADIRA)が主催し、120人を超す出席者が見込まれます。

ICMIF アメリカ協会年次総会の今年のテーマ「デジタル時代に向けた協同とイノベーション」は、協同組合/相互扶助の保険組織がいかにイノベーションと敏捷性をビジネスに取り入れ、急速に変化するデジタル時代で生き残るため協同の力を活用していくかに焦点を当てます。

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
記事日付 2019.7.5

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