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レポート

4月1日更新への慎重なアプローチ - Willis Re 1st View レポート

ICMIF協賛会員である Willis Re による最新の 1st View更新レポートによると、再保険会社は4月1日更新に対して慎重なアプローチを取ったため、損失の影響を受けたアカウントで大幅な再保険料が上昇し、損失を受けなったビジネスでは小幅な上昇が見られました。報告書の調査結果によると、世界の再保険セクターは新型コロナウィルス(COVID-19)の発生に伴い、スムーズに新しい在宅勤務モデルへと移行し、中断することなしにサービスを提供することができた模様です。

リスク調整後で最大の上昇を見せた財産保険の再保険料は、損失に見舞われた大災害特約の契約で見られ、日本の風力発電へのエクスポージャーでは30%から50%の上昇となりました。損失が発生しなかった特約はそれほど劇的な上昇とならず、少数のケースでは期限切れに合わせ更新されました。最近の投資家による解約によって4月1日のオファーを削減する例も時折見られ、保険リンク証券(ILS)を通じた資金供給能力はわずかに減少しました。

再保険会社の新型コロナウィルスへの対応は、タイミングと潜在的な保障範囲の検討により影響を受けました。早い時期の確定注文は、特定の除外文言なしで完了しました。他の事例では、いくつかの再保険会社が除外を求めました。一部の事例ではこれらは達成されました。他の事例においては、買い手が、基本となる保険契約には新型コロナウィルス関連損失へのエクスポージャーがないことを説明した基本合意書の発行を通じて安心感を与えました。

Willis Re のグローバル CEO であるジェームズ・ケント氏は、「これまで新型コロナウィルスの業務上の課題を管理する能力を実証してきたグローバルな再保険業界は、長期的な財務上の課題を管理する能力を発揮し、元受保険会社およびその保険契約者に支援を提供するという使命を継続することに十分に取り組んでいます」と述べました。

レポートのダウンロード: Willis Re 1st View は、世界の主要な再保険クラスおよび地域全体の主要な傾向に関するコメントなどを載せた年3回発行のレポートです。

 

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。

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