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スウェーデンの相互扶助保険団体「フォルクサム」と「レンスフォーシェクリンガー」が新型コロナウイルスとの闘いを支援するため社会貢献債(ソーシャルボンド)に追加投資

先週、スウェーデンのICMIF会員団体であるレンスフォーシェクリンガーフォルクサムは、新型コロナウィルス(Covid-19)のパンデミックの社会的・経済的影響に対抗するために、社会貢献債(ソーシャルボンド)への追加投資を行ったと発表しました。これは、世界銀行グループの国際金融公社(International Finance CorporationIFC))が先月発行した社会貢献債に、2社が合わせて10億クローナ(約108億円)を投資し、新型コロナウィルス流行の影響を受けた企業に財務支援を提供したことに続くものです。

フォルクサムは今回の社会貢献債への投資で総額10億クローナ(約108億円を投資しました。これには、北欧諸国およびバルト三国でのプロジェクトに資金を提供するために北欧投資銀行(Nordic Investment BankNIB))が発行した債券への9億クローナ(約97億円)の投資が含まれますが、それらのプロジェクは主に、効率的な医療システムの推進と、様々なサプライチェーンで発生した混乱を軽減するための財政支援を目的としています。フォルクサムはまた、欧州投資銀行(European Investment BankEIB))が発行した債券にさらに1億クローナ(約108千万円)を投資しました。

レンスフォーシェクリンガーも、現在進行中の新型コロナウィルスのパンデミックが続く間、ヨーロッパの医療システムを支援するために、EIBの社会貢献債にも投資しました。投資額は38千万クローナ(約41億円)でした。EIBの債券発行は、新型コロナウィルスのパンデミックと闘い、医療へのアクセスを増やすことを特に意図しています。債券の発行代金は、EIBによって各国の保健当局、病院、研究施設に割り当てられる見込みです。

フォルクサムとレンスフォーシェクリンガーによる今回の合計138千万クローナ(約150億円)の投資によって、スウェーデンの相互扶助の保険団体2社による過去2週間における社会貢献債への投資総額は累計で24億クローナ(約260億円)弱に達しました

フォルクサムの社長兼CEOのユルヴァ・ウェッセン氏は同社の直近の社会貢献債への投資について、「フォルクサムグループは、新型コロナウイルスの社会的・経済的影響を緩和する投資機会を積極的に求めています。北欧投資銀行債への投資は、私たちの顧客にとって直接的な利益となります。私たちが現在経験しているパンデミックは、グローバルで重大な影響を社会の隅々まで及ぼしています。フォルクサムグループでは現在、お客様ならびに職員のために事業を安全に遂行するべく、できることは全て実行するよう努めています。フォークサムグループにとって最優先かつ最大の関心事は常にお客様のことです。新型コロナウイルスの流行抑制に尽くすと同時に、お客様と職員の安全を確保するために最善を尽くしています」と述べました。

レンスフォーシェクリンガーにおいて責任投資の責任者を務めるクリストファー・ドレイマン氏は、「新型コロナウィルスの急速な拡大は、公衆衛生、雇用、経済にとって重石となっています。EIB債への投資は、以前のIFCの社会貢献債への投資を補完するものです。EIB債への今回の投資は、パンデミックが進行している間に大きな打撃を受けるヨーロッパを支援する機会を与えてくれます。この債券発行の目的は、責任ある投資に関する私たちの取り組みを反映したものでもあり、また、国連持続可能な開発目標(SDGs)の一つである『目標3:すべての人に健康と福祉を』に貢献しています。これはSDGs支援の取り組みにおけるレンスフォーシェクリンガーの優先事項の1つであります」と述べています。

20203月にIFCが発行した社会貢献債へのフォルクサムとレンスフォーシェクリンガーによる最初の投資については、下記リンクの記事も併せてお読みください。

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。

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