AOA

ICMIFサイトへ

その他のニュース

レンスフォーシェクリンガー(スウェーデン)が賭博関連企業を投資除外リストに追加

スウェーデンのICMIF会員レンスフォーシェクリンガーLänsförsäkringar)は、2020年第1四半期にオンライン賭博に関連する企業への投資除外基準を設定し、20社を投資除外先に加えました。現在では、金銭を賭けたギャンブルから収入を得ている他の種類の賭博関連企業も除外した結果、新たに28社が投資先から外れました。この除外は、本体ポートフォリオと委託ファンドの両方において行われています。

この決定はとりわけ、スウェーデン公衆衛生局が実施した調査に基づいて行われました。この調査では、商業的なオンライン賭博企業が、問題ギャンブリングとギャンブル依存症の増加に最も悪影響を及ぼしていることが示されています。また、この調査では、商業的なオンライン賭博企業の多くが、特に広告抑制に関して免許のルールに違反していることも明らかになりました。

「社会的および健康に関する悪影響や、この業界の持続可能性リスクに関す既知の知識に基づき、当面はLänsförsäkringar Liv社、Fondliv社、Sak社に関連する当社の全てのポートフォリオにおいて、オンライン賭博関連企業を除外するのがバランスがとれていると感じています。オンライン賭博関連企業に関するこの基準は、お客様にとってより持続可能で責任ある貯蓄に向けた更なる一歩です」と、Länsförsäkringar Liv社の「アセットマネジメントにおける責任投資」責任者であるクリストファー・ドライマン(Kristofer Dreiman)氏は述べています。

今夏、カジノゲーム、スロットマシンゲーム、トーナメント・カードゲーム(ポーカーなど)を提供する企業が追加で除外されました。この種のギャンブルは、オンライン賭博ほど広範囲に及ばないものの、問題ギャンブリングとギャンブル依存症の増大に寄与しています。また、スウェーデンの賭博検査官は今年3月にマネーロンダリングのリスク評価を公表しました。この報告書はスウェーデンの賭博市場を調査したものですが、レンスフォーシェクリンガーは、世界的に見て重なり合っている持続可能性リスクが存在しており、そのことは他の調査・研究でも特定されていることに言及しています。

「ギャンブルがマネーロンダリングに使われるリスクは、商業的なオンライン賭博とカジノ賭博で最も大きいと考えられています。これは主に、これらの形式の賭博が高額の賭け金と賞金の機会を提供しており、売上が多いという事実によるものです。したがって、私たちが販売するファンドにおいてこの種の投資を行なわないことは、責任投資を伴う私たちの仕事における前進です」とLänsförsäkringar Fondförvaltningで持続可能性マネージャーを務めるソフィア・オーリン(Sofia Aulin)氏は述べます。

レンスフォーシェクリンガーは、ポートフォリオとファンドの持続可能性リスクを軽減し、特定の国連持続可能な開発目標( SDGs)を含む持続可能な価値の創造に寄与するため、個々のセクターと商品に対しさまざまな持続可能性基準を適用しています。除外されるその他の企業は次のとおりです。

      • 石炭からの売上高が5%を超える鉱業・エネルギー企業(転換段階にあると判断された一部のエネルギー企業を除く)。企業がパリ協定に沿った目標を設定したり、再生可能エネルギーからの売買高が化石燃料を上回ったりしている場合には、焼却炭からの売上高が最大20%までのエネルギー企業に投資が可能
      • 非在来型石油およびガスの採掘(オイルサンドなど)からの売上高が5%を超える企業
      • たばこ製品の製造業者、問題有る武器に関与する企業、および国際条約に深刻に違反し、話し合いにもかかわらず正しい方向に進んでいない企業
      • 全体として人権、民主主義、腐敗防止の基本的な基準を満たしているとは見なされていない国家、欧州連合が課税分野で非協力的であるとみなす国家等

 

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。

ページの先頭に戻る
トップページに戻る