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オーストラリアン・ユニティがオーストラリア初の相互扶助組織による資本性金融商品を発行

 

オーストラリアのICMIF会員である、協同組合・相互扶助団体事業協議会BCCM:Business Council of Co-operatives and Mutuals)は先週、 オーストラリアで初めて相互扶助組織の資本性金融商品(MCI:Mutual Capital Instruments)を発行したオーストラリアン・ユニティAustralian Unity)に祝意を表しました。オーストラリアン・ユニティ・リミテッドは2020年11月27日(金)、オーストラリアン・ユニティMCIの発行により1億豪ドル(77億円)を調達すると発表しました 。

1840年設立のオーストラリアン・ユニティは、同国初の会員所有の福利企業でした。BCCMによると、オーストラリアン・ユニティは、その中核的な目的に沿った継続的で持続可能な成長をサポートするために、オーストラリアン・ユニティMCIの発行により資本調達を行なう予定です。

BCCMのメリーナ・モリソン(Melina Morrison)CEO(写真)によると、オーストラリアン・ユニティは、相互扶助組織の資本性金融商品(MCI)による協同組合・相互扶助組織の資本調達を可能とした2019年4月可決の法改正を利用する最初の相互扶助組織となりました。「BCCMは連邦政府と5年以上にわたり協力して、相互扶助組織について定義し、MCIを通じた資本調達を可能とする会社法の改正を成立させました」とモリソン氏は述べます。

「この改正以前は、オーストラリアの相互扶助組織は成長のための資本調達を妨げられており、そしてしばしばそれは株式会社化を促進しました。この過程で、オーストラリアの優れた会員所有組織のいくつかはビジネスモデルを変更し、会員ファーストの考えを失くしてしまいました。」

「2019年4月に可決された法改正のおかげで、協同組合と相互扶助組織は上場している競合他社と平等な競争ができるようになりました」とモリソン氏は言います。「オーストラリアで最初の会員所有の福利企業は、MCIを発行する初めての相互扶助組織となるのにぴったりです。」

会社法の新たな定義によれば、協同組合と相互扶助組織の民主的モデルを裏付ける「一人一票」の精神を反映して、「相互扶助企業とはそれぞれの会員が1票しか投票権を持たない企業である」と規定されていると、モリソン氏は述べています。MCIは、相互扶助企業のみが発行できる新しいタイプの出資証券です。それによって、相互扶助の所有構造を維持しつつ投資資金を呼び込むことが可能になります。」

「協同組合あるいは相互扶助組織の目的は会員に奉仕することであり、そのような組織の会員は顧客であり、サプライヤーであり、従業員でもあり、場合によってはそれら3つが入り混じっています」とモリソン氏は述べています。

「他のビジネスモデルとは異なり、協同組合や相互扶助組織は、その事業の主要な機能を支えるために外部資本にアクセスする必要はありませんが、事業の発展のための運転資本へのアクセスは必要となります。それは、例えばテクノロジーへの投資、会員への提供サービスを改善するための買収、あるいは商品開発です。」

「19の協同組合と相互扶助組織が過去12か月で定款の変更を済ませMCI発行ができるようになっており、さらに多くの団体がそれに続く予定です。世界を見渡せば、(オランダの)ラボバンクのような馴染のある名前の協同組合は長年にわたって外部資本を利用することが可能でした。」

「オーストラリアの協同組合と相互扶助組織が外部資本にアクセス可能となった今、当セクターの見通しと、オーストラリアの景気回復において協同組合と相互扶助組織が果たす役割にわくわくしています」とモリソン氏は締めくくりました。

相互扶助組織の擁護者であるイギリスのミューチュオMutuo)も、オーストラリアに新たな出資証券をもたらしたこのプロジェクトの設計と実践に尽力し、プロジェクトについてBCCMと緊密に協力しました。ミューチュオは相互扶助擁護の第一人者であり、協同組合と相互扶助組織のための広報や政策提言などの活動、政策策定、経営相談を通じてあらゆる種類の協同組合および相互扶助組織の事業を推進しています。

ミューチュオのマネジング・パートナーを務めるピーター・ハント(Peter Hunt)氏は、このニュースについて次のようにコメントしました。「今日という日は4年にわたる作業の集大成であり、法改正を実現するために、協同組合および相互扶助組織が業界団体のBCCMと協力してどのようなことが達成できるのかを示しています。新しい相互扶助組織の資本性金融商品は、世界中の協同組合と相互扶助組織の最も優良な資金調達経験を参考にしています。 」

「新規に調達した資本は、オーストラリアでも最高の協同組合や相互扶助組織の成長と革新を促進し、当セクターの継続的な成功をサポートするものとなるでしょう。ミューチュオの使命は、協同組合と相互扶助組織のビジネス環境を改善することであり、私たちは今回の進展に満足しています。オーストラリアン・ユニティの先駆的な取り組みの成功を願っています」とハント氏は締めくくりました。

オーストラリアン・ユニティのマネージングダイレクターであるローハン・ミード(Rohan Mead)氏は次のように述べています。「コミュニティの価値と社会的価値の双方をもたらす健康・財産・ケアに関する商品やサービスをオーストラリアン・ユニティが提供し続けるにあたり、このMCI発行はその継続的で持続可能な成長をサポートします。」

※ 文中の金額は1豪ドル=77円で換算

 

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。

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