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デジャルダン(カナダ)が持続可能な開発への取り組みを続ける

 

2020年、カナダのICMIF会員デジャルダンDesjardins)は、気候変動と戦うため環境・社会・ガバナンス(ESG)の要素をビジネスモデルに統合する取り組みおよび具体的な対策の実施を引き続き進めました。

  統合されたESG要因は次の通り:
      • なかなか衰えない石炭火力エネルギーからクリーンエネルギーへの移行を促進するために取り組んでいる、国連が支援する組織の連合体である Powering Past Coal Alliance に北米で初めて参加した金融機関となりました。デジャルダンは投資ポートフォリオから石炭エネルギー部門を排除し、確固たる短期の再生可能エネルギー移行プランを持つそれ以外の企業を支援していきます。
      • 世界的な反喫煙の取り組みを支援するために国連環境計画金融イニシアチブ(UNEP FI)と共同で開発された、たばこダイベストメント推進イニシアチブ「Tobacco-Free Finance Pledge」に北米で最初に署名した組織の1つとなりました。
      • 責任投資協会(Responsible Investment Association)の「多様性と包摂性に関するカナダ投資家声明」への署名により、差別との闘いおよび多様性の促進に取り組んでいます。
      • 「BlackNorthイニシアチブ」に署名し、採用・代表性・スポンサーシップのポリシーにおける具体的目標の達成を約束することにより、ブラック・ライブズ・マター(Black Lives Matter)運動をサポートします。
      • Desjardins SocieTerra Funds and Portfoliosから化石燃料を除外し、カナダ全土で販売しています。
      • 国連「女性のエンパワーメント原則」に署名し、取締役会や経営委員会における女性の比率が高い企業に投資するDesjardins SocieTerra Diversity Fundを立ち上げています。
      • 投融資カーボンフットプリント算出基準策定機関(Partnership for Carbon Accounting Financials)に参加して、認められた科学的方法を使用して、デジャルダンの資金調達および投資活動によって生成された温室効果ガス排出量を測定しています。
  カーボンニュートラルの維持

2017年以降、温室効果ガス排出量を相殺するために認証されたカーボンクレジットを購入することによって、デジャルダンの事業は(ビルディング、出張、紙の消費などで)カーボンニュートラルを維持しています。2020年にデジャルダンは、2019年のすべての温室効果ガス排出量を相殺するために、以下のような二酸化炭素回収および排出量削減の取り組みを支援しました。

      • Lauzon Recycled Wood Energy Inc.(ケベック州・ウタウエ地域およびモリシー地域):廃棄物の山や埋め立て地になってしまうはずの廃材を回収、処理、リサイクルします。
      • Niagara Escarpment Forest Carbonプロジェクト(オンタリオ州):ナイアガラ・エスカープメント(断崖)に沿った生態系の機能と多様性を管理、促進、維持します。
      • Les Serres Coopératives de Guyenne(ケベック州)および Productions Horticoles Demers(ケベック州):森林バイオマス残留物や埋め立て地からのバイオガスなど、100%再生可能エネルギーを使用する暖房システムを設置することで炭素排出量を削減します。
      • Terreau Biogaz Inc. (ケベック州):埋め立て地からバイオガスを回収して処理し、電力会社Hydro-Québecのグリーンエネルギー送電網に供給します。
      • Madre de Dios Amazon REDDプロジェクト(ペルー):マチュピチュ近くの保護地域で、森林破壊を防ぎ、絶滅危惧種の自然生息地や部族コミュニティを保護します。

デジャルダンは今年も、カーボンフットプリントの1%に相当する資金援助を Coop FA の Carbone Scol’ERE に提供しました。これは、若者とその家族にエコ・シチズンシップの重要性を教える学校ベースのプログラムです。2014年以来、デジャルダンはこのプログラムを軌道に乗せるために約65万カナダドル(5,330万円)を寄付してきました。

  再生可能エネルギー・インフラプロジェクトへの投資

デジャルダンは、インフラに直接投資することにより再生可能エネルギーを引き続きサポートしています。最近、米国の4つの風力発電所と1つの太陽光発電所への1億カナダドル(82億円)の投資が発表されました。

2020年9月30日の時点で、デジャルダンは再生可能エネルギーインフラセクターに12億1千万カナダドル(992億円)を投資していました。これは、同社のインフラ投資ポートフォリオの約44%です。

  自社投資における二酸化炭素排出量の削減

2020年、デジャルダンは自社の上場証券への投資におけるカーボンフットプリント削減目標を達成しました。9月30日時点で、同社のこの種の投資のカーボンフットプリントは、株式や債券市場のインデックス平均より31%程低位でした。目標は2020年12月31日までに25%を削減することでした。

デジャルダンは、企業が気候リスクを認識し、ESG基準をその事業活動に統合することを奨励するために、引き続き熱心な株主であり続けます。

  電気自動車による移動の支援

デジャルダンは、ケベック州とオンタリオ州東部の信用金庫(caisses)と信用組合(credit unions)に充電ステーションを設置し続けています。現在までに、一般にも利用可能な225台を含む268台の充電ステーションが設置されています。

  循環経済への移行の加速

デジャルダンは9月に、ケベック大学高等工科大学(École de technologie supérieure)の「循環経済部門間研究リサーチセンター」(Centre d’études et de recherche intersectorielles en économie circulaire)と提携しました。デジャルダンは、循環経済への移行を加速するためのラボを設立するために、5年間で200万カナダドル(1億6,400万円)を寄付する予定です。

  社会経済的回復を後押しする新型コロナウィルス対策の実施

デジャルダンは、新型コロナウィルスのパンデミックの最中にあって、国際連合が責任ある組織として認めた北米の3つの金融機関の1つです。デジャルダンは、個人および法人の会員・顧客に提供された数多くの救済措置に加えて、社会経済的回復を後押しし、革新と起業家精神を促進するプロジェクトへの支援を発表しました。例えば次のようなものがあります。

      • The GoodSpark Fund:全地域での取り組みを支援するために2024年までに2億5千万カナダドル(205億円)が投資されます。
      • The Momentum Fund:二酸化炭素排出量を削減したい中小企業(製糖所、装身具製造業者、都市部の農場、温室、農業食品事業など)が主導するエネルギー効率化プロジェクトを支援します。
      • GoogleおよびBonjour Startup Montréalとの提携によりイノベーション・コンテストをスタートします

※ 文中の金額は1カナダドル=82円で換算

 

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。

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