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AAM(フランス) 2020年のフランスの相互扶助保険会社の新規会員数は約40万人と発表

 

フランスのICMIF会員である AAM(Association des Assureurs Mutualistes: 相互扶助保険会社協会)は今月、相互扶助保険各社が2020年の業績見通しを発表しつつあることを報告しました。

それらの結果の注目すべき点は、健康・経済・社会的危機の状況下における相互扶助モデルの魅力です。2020年において、40万人近くのフランス人が相互扶助保険に加入することを選択しました。AAMは、この数字は意義深く、相互扶助モデルの持つ価値観へのフランス人の愛着を表していると述べています。

  健康危機の中心にある相互扶助人

AAMによれば、フランスの相互扶助保険会社は引き続き堅実かつ団結しています。第一に、主要な使命であるリスク保障におけるサービスの継続性を確保することによって、次に、フランスのVSE(零細企業) / SME(中小企業)支援基金に対する保険業界全体からの4億ユーロ(512億円)の支援のうち1億3千万ユーロ(166億円)を拠出して連帯に貢献することによって、最後に、困難に直面している職業に特に注意を払いつつ、会員を対象とした契約外の対応(支払い期限の延長、保証の延長、ディスカウント、価格維持、家賃免除など)を拡大することによってです。

健康危機という困難な状況の中で、ほぼすべてのAAM会員組織が一時帰休を行なわないことも決断しました。

これらの措置に加えて、AAM会員組織により実行されたその他の連帯的行動がありました。例えば、特に脆弱なあるいは孤立した会員を見守るための職員の動員、予防措置、メンタル支援、法律情報、諸協会への支援、フードドライブ、マスクの寄付、ワクチンや抗新型コロナウィルス治療に取り組む研究機関への寄付などです。

  これらの措置はAAM会員組織の業績に反映される

すべてのAAM会員組織に現れた傾向によると、会員組織は2020年の業績が40%減少すると見ています。

この減少は、危機に直面してAAM会員組織が契約外の対応において10億ユーロ(1,280億円)規模で展開した連帯行動によって説明できます。つまり、零細・中小企業を支援するための連帯基金への参加、職業別の「集団的」措置への参加あるいは会員への個別の対応(ディスカウント、支払い猶予、家賃免除、保証延長など)です。

したがって、2020年はフランスの相互扶助セクターおよび経済全体にとって困難な年でしたが、特にAAMとその会員組織およびその保険契約者にとっては連帯の年となりました。AAMは、相互扶助組織として業績の悪化を誇らしく思うのはおそらく今回が初めてだろうと述べています。

フランスの相互扶助組織による行動は、雇用に対するコミットメントの面で2021年まで続く見込みです。不安定な経済情勢の中で、AAM会員組織は10,000人の採用の達成と、2,000人の実習学生の受け入れに取り組んでいます。

これらの取り組みや、フランスの相互扶助保険会社とその全職員の行動が、会員である保険契約者の支持を集めています。AAMでは、相互扶助の価値観を共有し広めてくれる40万人近くの新規加入会員に対して敬意を表したいと述べています。

※ 文中の金額は1ユーロ=128円で換算

 

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。

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