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キャラクターを活用した広報活動について日本のAOA会員が事例紹介 – ICMIF/AMICE コミニュケーション・セミナー(開催地:アイルランド・ダブリン)

ICMIF/AMICE コミュニケーション・セミナー

2017年6月19日~21日にアイルランド共和国の首都ダブリン市で、国際協同組合保険連合(ICMIF)とICMIFの欧州地域協会であるAMICEが共同開催し、同国のICMIF会員であるIPB Insuranceがホスト団体となり、会員団体の広報・マーケティング担当役職員を対象とした「コミュニケーション・セミナー」が開催されました。

参加者・講師を合わせた約60名は、アイルランド、ベルギー、フィンランド、フランス、イタリア、オランダ、ポーランド、スロベニア、スペイン、英国の欧州地域を中心に、南米からアルゼンチン、ブラジル、北米から米国、アフリカからガーナ、南アフリカ、旧ソ連地域からウクライナ、そしてアジア・オセアニアからは日本と、多様な地域から参集するなど国際色の豊かなセミナーとなりました。

セミナーでは外部専門家による講義や会員を含めたパネルディスカッション、会員による事例紹介などを交え、デジタル時代に協同組合/相互扶助組織の保険団体が取るべき広報・マーケティング戦略などについて、活発な議論と意見交換が行なわれました。

日本のAOA会員によるセミナーでの事例紹介

6月20日午後のセッションでは、AOA会員である日本のJA共済連が、「キャラクターを活用した次世代層との絆づくり」というテーマで事例紹介を約1時間にわたって行ないました。
※ 資料は上記タイトルのリンクをクリックでダウンロード可能(英語,  49.8MB)

これは、当セミナーの開催に先だち、主催のICMIFからAOAに対して、日本のAOA会員による事例紹介の依頼がなされ、JA共済連が引き受けて実現したものです。

いくつかの日本の共済団体においては、キャラクターを活用した組合員や利用者との絆を深める広報活動を展開していますが、日本以外の保険・共済団体では非常に珍しい手法であることから、これまでICMIFが発行する情報誌「Voice 87号」(2017年4月発行)においても取り上げられています。

キャラクターを活用して組合員との絆を深める日本の共済団体(AOAサイトの当該記事にリンク)

 

講師には、昨年10月に東京で開催されたAOAセミナーでも事例紹介をしていただいたJA共済連 普及広報グループ課長の川村晃司氏と、今回はJA共済連のキャラクター戦略を裏で支える日本の大手広告代理店・株式会社 博報堂の伊藤裕平アートディレクターに加わっていただきました。

講演では、キャラクターを活用した広報活動を展開している背景として、「 契約者構造が20代~60代が減少傾向にあり高齢化が進展していること」、「 事業内容に対する社会の認知度が十分ではないこと」を踏まえて、次世代層を中心とした世代に対してJA共済に親しみを持ってもらい、事業内容に対して理解を深めてもらうことを目的に、次世代層とのコミュニケーションを図る一つの取組みとして実施している旨の説明がされました。

©やなせ・F・T・N

また、全国的に有名な「それいけ! アンパンマン」のキャラクターを活用した、地域のこどもたちとのふれあいイベントや交通安全啓発の取組み、そしてJA共済オリジナルキャラクターの「ひとのわグマ」を活用した地域貢献活動、JA共済のファンづくりを目的としたLINEスタンプやWebコンテンツによる取組みなどについて紹介がありました。

さらに、各種取組みの紹介とあわせて、参加者にキャラクターの魅力を伝えるために、キャラクターノベルティ(ボールペン)を配付するとともに、ひとのわグマの着ぐるみを日本から持参して登場させ、各国からの参加者を驚かせて会場を盛り上げ、ふれあいを深めました。