AOA

ICMIFサイトへ

その他のニュース

ICMIF会員が途上国での技術支援に参加する意義を語る-インタビュービデオ

TA_in_India国際協同組合保険連合(ICMIF)会員団体アクメア(オランダ)のバス・ラバラィエ(Bas Lavalaye)氏は、今年初めにICMIFの5-5-5マイクロ・インシュランス開発戦略を通じて、インドのダーン・ファンデーション(以下「ダーン」)に技術支援で派遣されました。ICMIF広報部による今回のビデオでは、バス氏がインド滞在やそこで得られた豊かな経験について話を聞きました。

財務・管理マネージャーを務めるバス氏は2018年4月、2週間にわたりインド・マドゥライにあるダーンの事務所に派遣されました。訪問の目的は、ダーンと共同で実施している5-5-5戦略プロジェクト初年度の事業評価を行い、その結果を残りの4年間の事業計画に生かすことでした。

ダーンでの同戦略プロジェクトは2017年4月に始動し、低所得層における相互扶助の生命保険、医療保険、家畜保険の加入者数を5年間で107万人増やすことを目標としています。

バス氏はビデオでこう語っています。「今回の訪問に参加したのは、金融のプロとしての資質を向上させることができる機会だったからです。知識や経験を共有するという考え方に深く取り組むこともできました。社会の貧困層を支援することは、日常的にできることではないのです。非常にやりがいのある仕事でした。」

バス氏はインドへの派遣中、カラムバライ・バッタラムという自助団体を訪問し、ダーンの相互扶助の生命保険・医療保険プログラムの保険加入者と面談し、プログラムの運営ぶりを直接知ることができました。オランダ帰国前に、バス氏は同事業の年次レビュー会議で今回の訪問を踏まえた所見や提言を発表しました。今回の派遣の結果、新たな事業計画が合意に至っています。

ダーンの保険事業部門のピープル・ミューチャルズ最高経営責任者であるガヤトリ・サクシラヤン(Gayathri Sakthirajan)氏は、次のように述べています。「バス氏からは多大なご支援をいただきました。我々に異なる財務的視点を与え、財務管理メカニズムを提案してくれました。この仕組みをさまざまなレベルで導入することにより、加入団体組織が相互扶助の保険プログラムを持続可能な形で提供することができるようになるでしょう。」

相互扶助のマイクロ・インシュランス事業者への技術支援は、支援を行なう団体と受ける団体の双方にとって、5-5-5戦略を進める有意義な手段といえます。ICMIF会員団体の職員は、多様な業務派遣に参加することができます。技術支援の派遣業務例としては、業務計画の作成や事業計画のレビュー、マーケティング・営業、製品開発、経営情報システムのレビューなどがあります。

カルラ・ファン・アールデレン(Carla van Aalderen)氏(アクメア社労務コンサルタント兼顧問)は次のように述べています。「アクメアはこうした技術支援派遣を、職員にとって重要な学習機会として高く評価しています。これまでの経験では、当社の職員は視野を広げ、異文化に適応し、自身にとって新しい未知の状況において価値を生み出すべく挑戦してきました。職員は派遣を通じて柔軟性や適応能力を高め、他国におけるビジネス需要に対する知見を深めることができます。この経験は、人材開発を促進するだけでなく、貴重な人生経験になることも多いのです。」

ICMIFの5-5-5マイクロ・インシュランス開発戦略は、5年間で新興5か国(コロンビア、インド、ケニア、フィリピン、スリランカ)において、保険未加入の500万世帯(2,500万人に相当)を対象に、保険を普及させるプロジェクトです。5-5-5戦略は国連2020持続可能な開発目標の少なくとも5つの目標を特に支援するものであり、ICMIF会員団体からの直接的な支援を受けています。

ダーン・ファンデーションのプロジェクト、またはこれ以外の5-5-5戦略対象国におけるプロジェクトの詳細や支援方法(資金・技術支援)については、ティナ・ブレイン(Tina Blain)(リソース動員担当)にお問い合わせください。(Eメール:tina@icmif.org

バス・ラバラィエ氏へのインタビュービデオはここから見られます。

写真:ダーン・ファンデーションでのバス・ラバラィエ氏

 

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
記事日付 2018.7.25

ページの先頭に戻る
トップページに戻る