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ICMIFヤングリーダーとしての私の旅:チャンスの宝箱!

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ジャクリーン・P・バレナ
Jackelyn P. Ballena
Vice President for Operations (Life)
1CISP
ICMIFロンドン総会(2017年)参加の好影響

2017年8月、私の所属する組織1CISP(フィリピン)の社長であるロイ・ミクラット(Roy S. Miclat)は、私を2017年10月に英国ロンドンで開催のICMIF総会に派遣することを理事会に勧奨し、理事会は満場一致でそれを承認しました。世界中から協同組合/相互扶助の保険組織の代表が大々的に集うこのような場に私が参加することを許可する1CISP理事会のこの承認が、私や私の組織にとっての「チャンスの宝箱」の始まりになるとは思っていませんでした。ここからICMIFヤングリーダーとしての私の旅が始まりました。

総会で私は、世界の協同組合/相互扶助の保険組織が直面するさまざまな問題や、その問題を解決するための解決策に没頭しました。提示されたトピックに私は本当に目を見張らされ、課題についての多様な視点が刺激されました。それ以外にも、休憩時間やソーシャル・イベント中の色々なネットワーキングの機会を通じ、私は多くの業界リーダーや若い仲間と出会うことができました。そして、名刺交換や短い会話によっても新たなビジネス関係が始まったのです。

私は膨大な量の新しい情報と新しいアイデアを持って1CISPに戻りました。総会から得られたものについては1CISP理事会の場で幹部や理事たちと議論を行ないました。嬉しいことに、理事会において私は、ICMIF総会のヤングリーダー・プログラムにおける私の体験とプログラムの価値について発表する機会をもらいました。さらに、1CISPの会員であり出資者でもある各協同組合におけるヤング・リーダーたちのために同様のイベントを実施できれば素晴らしいのではないかと提案もしました。

1CISPの幹部と理事たちは、現在フィリピンの協同組合に存在するリーダーシップ・ギャップへの対処をはかるため、可及的速やかに自組織内の若手リーダー育成を開始することが賢明であると同意してくれました。この同意は1CISPの第44回年次総会で現実のものとなりました。この総会で1CISPは、協同組合の主要な代表者だけでなく、ヤングリーダーも総会に招待したのです。この取り組みは、私たちのヤングリーダー育成を推進するほんの手始めです。

ヤングリーダーを巻き込んだ2018年のその他の取り組みは、若いイノベーターと意欲的な起業家たちが協同組合の取り組みについてアイディアを出すCoop Kicksプロジェクトのようなプロジェクトを通じて行われました。この新しいプログラムは、起業家精神とテクノロジーについての短期集中トレーニングが特徴です。そこでの勝者は、Ateneoテクノ・ハブによって指導・訓練を受けるとともに、Model Cooperative Network(MCN)が共同で監督し、彼らのプロジェクトには資金が提供されます。さらに、2019年の1CISPの年次総会にヤングリーダーを招待するだけでなく、年後半には彼ら専用のアクティビティを考えています。

 組織内部のヤングリーダー・プログラム

独自のヤングリーダー・プログラムの一環として、1CISPは若手職員5名をセブ市(フィリピン)で開催のユース・サミットに派遣し、若手リーダーを育成しています。これに加えて、高い潜在能力があると考えられる若手職員は、1CISPの各行事を担当する委員会の長を務めるように求められ、指導的な役割を果たす機会が与えられています。

 日本の共済団体への訪問

ICMIFロンドン総会で日本のヤングリーダーとネットワークを構築した結果、私は日本のさまざまな共済団体を訪問するアイデアを思いつきました。これは、1CISPがICMIF会員である日本の各共済団体と自らの比較評価を行なう役に立つとともに、1CISPの幹部や理事たちが他の共済団体のリーダーとネットワークを築くことを可能にするものと思われました。

2018年6月にこの計画は実行に移され、1CISPはコープ共済連、日本共済協会、全労済、JA共済連を訪問し、共済金支払請求の管理や自然災害時の請求処理、そしてそれぞれの組織の優良事例について学びました。いくつかの団体では、オフィス内部や研修センターを気前良く見学させてもらいました。ICMIFアジア・オセアニア協会(AOA)の強力なサポートのおかげでこの日本訪問は成功裡に終わりました。

この訪問で、私はICMIFロンドン総会で出会った日本のヤングリーダーの仲間たちと再会を果しました。彼らからは親切にも夕食に誘っていただき、お互いの国の文化と仕事の習慣などについて話に花を咲かせました。

  ICMIFヤングリーダー・フォーラムおよびインテリジェンス委員会への招へい

ロンドンでのヤングリーダー・プログラムへの参加後、私は2018年8月にICMIFヤングリーダー・フォーラムに招へいされました。私はこのグループに参加した初のアジア人となったことをとても嬉しく思います。それは、さまざまな地域的あるいはグローバルな問題について発言し、自身の考えを表明できるということであり、私はこのような機会にとても興奮しています。私はICMIFヤングリーダー・プログラムへの参加を強くお勧めします。ICMIF総会のようなイベントは、世界中の協同組合/相互扶助のセクターから来た若手の人々と交流し、素晴らしいリーダーたちと出会える絶好の機会です。ヤングリーダー・プログラムを通じたネットワーク作りの機会は非常に貴重であり、私はプログラムに参加したすべての人から多くのことを学びました。

Young_leader-JB_blog2017年のICMIF総会でヤングリーダー・プログラムが大きな成功を収めた後、ニュージーランドのオークランドで開催される2019年のICMIF総会(11月12日〜15日)では、このプログラムを再び開催します。総会に関する詳細な情報はこちらをご覧ください。
ICMIFヤングリーダー・プログラムは、将来的に組織を担う有力な候補と嘱望される協同組合/相互扶助の保険組織で働く若手リーダー(原則として18歳から35歳の)を対象とした独自の企画です。割引料金でICMIF総会の本会議に出席する機会を提供するだけでなく、プログラム参加者限定の朝食会や懇親会の場も設けます。ICMIFヤングリーダー・プログラムの詳細については、こちらをご覧になるか、ICMIFでビジネス・インテリジェンスを担当するベン・テルファー(Ben Telfer) までお問い合わせください。
ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
記事日付 2019.1.31