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NTUCインカム(シンガポール) 顧客が保険を継続できるように新型コロナウィルス支援スキームを延長

現在のコロナ禍とそれに伴う経済的影響への対応として、シンガポールのICMIF会員NTUCインカムインカム社)は、苦境に陥った顧客が保険に加入し続けられるように、各種のコロナウィルス支援スキームの申請期間を来年(2021年)まで延長しました。

インカム社は、顧客の生活や家計にさまざまな影響が続いていることを理解していると述べています。そのためインカム社は、脆弱で今回の危機により大きな影響を受ける可能性のある顧客に対して特に、病気や事故などその他の予期せぬ出来事からの影響を緩和可能な支援を提供できるようになりたいと考えています。

生命・健康保険の支援スキームの申請期限は2021年3月31日まで6か月、損害保険と法人の事業計画向けの支援スキームの申請期限は2021年12月31日までそれぞれ延長されています。また、宅配事業用にバイクを登録した顧客は、2021年3月31日までバイク保険料の2割引を継続することができます。

インカム社は、7つの異なるスキームからなるインカム支援スキーム(ISS : Income Support Schemes)を2020年4月に開始し、顧客の経済状況に最も適した種類の支援が選べる選択肢と柔軟性を提供してきました。景気後退の影響を最も強く受ける可能性が高い低所得層の顧客を対象とした保険料支援オプション、引受審査なしで1年以内に原契約を復活するオプション付きの、失効した保険料定期払い契約に代わる一時的な保障プラン、そして宅配事業用に車両を登録したインカム社のバイク保険契約者のための保険料割引などがあります。特定の生命保険、健康保険、または損害保険に加入し、6か月間のキャッシュフローをさらに緩和したいと望む適格顧客に対しては、インカム社は保険料の支払猶予と分割払い制度を提供します。また、条件を満たす法人顧客については、保険料分割払い制度が適用されます。

インカム社によると、2020年8月末までに7つのスキーム合わせて11,000件以上の申し込みを受けており、そのうち約25%が生命保険と健康保険の保険料支払猶予の申し込みです。

インカム社最高経営責任者のアンドリュー・ヨー(Andrew Yeo)氏は、「パンデミックは長引いており、その経済的影響は前例がありません。私たちは日々の生活の中で新たな標準に適応していますが、多くの人たちが依然として社会的および経済的にこの状況に対処しようとしていることも認識しています。当社は、経済状況をより適切に管理するためのさまざまな手段を提供することで、お客様が厳しい状況でも保険を続けられるようにし、お客様、特に私たちの中で最も立場の弱いお客様に迅速に対応し、お客様に寄り添うことをお約束します」と述べています。

  低所得の顧客を支援するためのより明確な焦点

ヨー氏は次のように付け加えます。「特にパンデミックの影響により失業したり、会社を閉じたり、世話をすべき家族がいる場合など、一部のお客様は対処すべき点が多いかもしれないことは理解しています。そのため、その人たちは自分の保険契約を見落とすかもしれません。私たちが努めて避けたいのは、病気や事故などの予期せぬ出来事の影響を和らげるのに役立つ保険の保障をお客様が失うことです。従って、弊社の支援スキームの申し込み期限を延長することに加え、お客様がこの困難な時期に仕事に集中しつつ保険契約で保障を受け続けられるように、弊社のデータ分析に基づき、今回の危機の影響を最も大きく受けており、弊社のさまざまな支援スキームの恩恵を受けるお客様に積極的にアプローチしてまいります。」

さらにインカム社は、認められた保険料猶予期間を超えて資金繰りの問題が解消しない顧客に対しては、分割払いプラン(IPP)の選択肢を提供し、あるいは該当する場合は保険料貸付の金利を免除することにより、顧客へのさらなる支援を行っています。顧客は、必要な保険の保障を失うこととなる契約の失効を回避するために、保険契約の範囲内かどうかにかかわらず利用可能なすべての選択肢について、財務アドバイザーとの協議が推奨されます。

  57万5千人の保険契約者に新型コロナウィルスの保障を2020年末まで延長適用

新型コロナウィルスの脅威が残る中で、保険契約者により大きな安心を届けたいとの心から、インカム社は、感染症保障付帯の個人傷害プラン、従業員給付団体保険、インカム・ファミリー・マイクロ保険制度(IFMIS)を対象として、追加の保険料無しで新型コロナウィルスの給付を2020年12月31日まで延長しました。

2020年2月にこれらの契約に対し初めて導入された新型コロナウィルスの保障は、現在では57万5千人の個人に恩恵をもたらしています。2020年9月1日から、この中にはIFMISの対象となる2万2千人の学生が加わっています。IFMISは、教育省の財政支援制度の対象児童の親または後見人の死亡または高度障害の状態に対し5,000シンガポールドル(約38.7万円)を支払います。IFMISについて詳しくはこちらをご覧ください。

  イノベーションを通じた保険へのアクセスの改善

支援スキームと新型コロナウィルス給付の一部の保険プランへの拡大に加え、インカム社の累積可能な小口保険商品「SNACK」は、顧客に保険料の金額と支払い頻度の柔軟性を提供することで、資金繰りを管理するための実用的かつ実行可能なオプションを顧客に与えています。

SNACKでは、加入者は最低保険料0.30ドル(1シンガポールドル=約77円)から生命、重病保険、個人傷害保険の小口契約を購入でき、加入者の属性と支払保険料に応じて一定金額を保障する小口契約を段階的に積み上げることができます。

また、SNACKの加入者は、食事の注文、運動、公共交通機関の利用など、自分の好みのライフスタイル・トリガー(きっかけ)と保険料支払いをリンクさせ、いつどのような頻度で保険料を支払うかを決めることもできますので、保険による保障の継続が便利にでき、そしてアクセスし易いものとなります。2020年6月のSNACKの発売以来、2万件を超えるアプリがダウンロードされました。

ヨー氏は、「SNACKの発売は、特にこのような不確実な時代に、特定の金額の保障を得るためために一定金額の保険料を一定期間にわたり支払うことへの懸念に対処することで、保険加入の選択肢を提供したという点で、時宜を得たものでした。快適なペースで保険の保障を積み上げることができるモデルに基づき、SNACKは参入障壁を打ち破り、私たち全員に自分自身を守り、良い時にも悪い時にも生活の安定を実現するための新しい自由と柔軟性を提供しています」と語りました。

本当に革新的な保険商品「SNACK」の開発プロセスについてさらに知りたい場合は、インカム社のイノベーション責任者、Max Tiong Oon Choon氏の最近のゲストブログをご覧ください。

※ 文中の金額は1シンガポールドル=77.30円で換算

 

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。

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