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ドイツの相互扶助保険組織が自動車保険料の割り戻しで会員に還元

一部の保険会社は、新型コロナウイルスが流行し外出禁止令が出されているため自動車の運転機会がかなり減少していることから保険契約者に自動車保険料の払い戻しを行なっていますが、会員に定期的に保険料を払い戻している DEVKHUK-COBURG のようないくつかのドイツのICMIF会員団体にとって、このような活動は通常の業務の範疇です。両社とも現状を注視しており、年度末にその影響を評価するとしています。

例えば、DEVK は2019年に保険請求がなかった顧客に対し、2020年期初に払い戻しを行ないました。約36万3千人のDEVKの保険加入者が、包括的自動車保険の保険料の払い戻しを受けました。また、14万4千人以上に部分的自動車保険の保険料の25%が払い戻され、約6万8千人の既存加入者が自動車傷害保険から払い戻しを受けました。

パンデミックによる運転の減少により、もし予想通り2020年の保険金請求水準が低ければ、これは保険金請求がなかった運転者に対する通常の保険料割戻しに織り込まれることになります。DEVK の Gottfried Rüßmann 最高経営責任者(CEO)は次のように述べています。「もちろん、現時点で2020年度を断定的に評価することはできませんが、過去数週間の低水準の損失履歴を見た場合、最終的にはより少ない保険金請求を予想しており、当社の会員とお客様がまたそれをシェアできるようにしたいと思います。」

ドイツにおける別のICMIF会員団体であるHUK-COBURGも、自動車保険の保険請求件数が大幅に減少しており、同様のアプローチを採用しています。「たとえ、新型コロナウイルスによる保険金支出の削減の程度が最終的に2020年度末にしか評価できない場合であっても、HUK-COBURGは、その理念に従って会員とお客様がこの削減効果を享受できるようにします」とHUK-COBURGの最高経営責任者であるKlaus-Jürgen Heitmann氏は述べ、次のように続けました。「この独特な状況の下、会員とお客様が自らが加入する保険会社に頼っていただけるようにすべきです」と付け加えました。

他のいくつかのICMIF会員では最近、自動車事故の保険請求の減少を受けて、自動車保険料を保険契約者に還元する取り組みを発表しました。

フランスでは、MAIFが8週間の封じ込め期間中に自動車事故報告件数が大幅に減少したことを受け、相当分のおよそ1億ユーロ(約118億円)を自動車保険の契約者に返還すると発表しました。

カナダでは、デジャルダン損害保険グループが、個人および企業顧客を対象に自動車保険料の割引を提供しています。これは、3か月単位で計算され、保険契約で申告された顧客の年間移動距離を反映します。

シェルター保険(米国)は、ウィルス流行が始まって影響を受けた4月と5月について、個人の自動車保険顧客に月額保険料の30%を返還すると発表しました。

ウニポール(イタリア)は、1,000万人の自動車保険契約者に1か月分の保険料を返済すると発表しました。合計3億ユーロ(約350億円)の保険料が、新型コロナウィルスの緊急事態への対応支援のために顧客に対し返還されたと推定されます。

 

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。

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