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コーポレーターズ(カナダ)が組合員契約者のため自動車保険料割戻しを導入

カナダで実施されているコロナウィルス関連規制が自分たちの運転頻度に影響を及ぼすことを実感してきたICMIF会員 The Co-operators(以下、「コーポレーターズ」)の組合員契約者は、今やコーポレーターズの「運転減少割戻し」により自分たちの自動車保険料を削減することができます。

対象となる自動車保険の顧客()はこの「運転減少割戻し」で、2020年4月1日から5月31日までに支払った保険料に対して最低10%の割戻しを受け取ることができます。契約が対象となる場合、7月から割戻しが適用されます。対象の自動車保険契約は5月31日時点で有効でなければなりません。

カナダの自動車保険の要件は、居住する州と保険の購入先によって異なります。「運転減少割戻し」は、コーポレーターズの自動車保険をご購入いただいたお客様(ブリティッシュコロンビア州、サスカチュワン州、マニトバ州を除く)のみ対象となります。

さらにコーポレーターズは、自動車保険の顧客の運転が減り続け、これに伴い保険金請求が減り続ければ、会員に対しさらに多くの割戻しが行なえるかもしれないと述べています。これは、保険金請求減少のメリットを組合員と共有することが公正であるとのコーポレーターズの信念によるものです。

  組合員が保険料を減らすさらなる方法

経済的圧力をさらに緩和するため、コーポレーターズの組合員は、柔軟な支払オプション、支払猶予期間の延長などを利用することができます。運転距離が減れば組合員は車両契約も見直すことができ、必要に応じ変更も可能です。例えば、「車の使用目的」は「通勤・通学」から「プレジャー」(通勤・通学およびビジネス目的以外)に変更することができる一方で、使用していない車両に対する保障は停止または縮小することができます。

  保険料支払の救済

コーポレーターズは、このパンデミックにより顧客の日常生活が混乱して保険料の支払いにさらに時間がかかる可能性があることを認識しており、困難に直面した組合員は、アドバイザーに連絡を取って経済的圧力を緩和するための柔軟な選択肢について協議するように奨励されています。

  ビジネス向けのソリューション

同様に、コーポレーターズは商業顧客に対し、アドバイザーに連絡して短期・長期の財務安定性を確保するために包括的リスク評価を行なうことを勧めています。多くの中小企業は財務的困難に直面しており、営業費用を削減する方法を模索しています。同時に、コーポレーターズはビジネスへのリスクが一晩で変わり、さらに変わり続けていることを認識しています。

会員へのメッセージの中で、コーポレーターズの社長兼最高経営責任者であるロブ・ウェスリング氏(写真)は次のように述べています。「私生活と仕事の両面において、私たち全員が不確実性とストレスに対処しています。私たちは、愛する人たちの健康、安全、幸せを心配しており、物理的距離の保持というニューノーマルに対処することを学びつつあります。その中で、コーポレーターズは引き続き、国民と地域社会に経済的な安定を提供するという使命に集中し続けます。」

「私たちは、組合員や地域社会の健康と安全を保つための措置を講じ、従業員、アドバイザー、顧客対応スタッフがリモートで働けるようにシフトしてきました。私たちは組織を総動員して、サービスを提供している方々の急速に進化するニーズに対応しながら、お客様を守り将来に備えていただきます」とウェスリング氏は付け加えました。

ウェスリング氏は、コーポレーターズはその設立時から顧客、従業員、フィナンシャルアドバイザー、地域社会の安全と幸せを守ることに重点を置いていたと述べています。コーポレーターズは、不可欠なサービスとして顧客のニーズに応えるためにオープンであり続けなくてはなりませんでした。現在では、コーポレーターズは電子メール、電話、オンラインサービスによってソリューションとアドバイスを提供するように効率的に組織されており、地域社会を健全で安全な状態に保ち、感染者数の曲線を平たんにする支援の役割を果たしています。

ウェスリング氏はメッセージの中で組合員に向け、「私たちは、多くのカナダ人が現時点で経済的困難に直面しているのを知っており、お客様のニーズに合ったソリューションを見つけるために協働することをお約束します。状況が進展を遂げる中、私たちは柔軟な保険と保険料支払いの選択肢を通して、お客様個人のニーズに対応するためにビジネス慣行を適合させています。お客様のニーズが変化しているのを認識しており、保険料と保障水準がお客様の状況を正確に反映できるように、皆様とともに検討していきます。私たちのアプローチの詳細については、よくあるご質問(FAQ)のページでご覧いただけます」と直接語りかけました。

  組織の歴史を振り返り75年後を見通す

コーポレーターズは2020年に設立75周年を迎えます。ウェスリング氏は、コーポレーターズの創設者たちは変化し満たされないカナダ人のニーズに対処するために協同組合を設立したと述べています。75年間にわたり、同社はその目的にコミットし続け、現在もそれに注力し続けています。

ウェスリング氏は、「ビジネスが前進する準備ができた今、私たちは未来に目を向けることができます。いつもの通り私たちは協同組合的価値というレンズを通して意思決定を行い、組合員、顧客、国民の変化するニーズに応えるでしょう。次の75年も、そしてそれ以降もこれを確実に実行できるように頑張りたいと思います」と述べています。

「私たちの組織で今日起こっていることを誇りに思っています。非常に困難な状況下で、お客様や地域社会に変化をもたらし、ギャップを埋める方法を見つけていることを誇りに思っています。それこそが私たちの真の姿であり、そのことに私は勇気づけられています」とウェスリング氏は締めくくりました。

他のいくつかのICMIF会員では最近、自動車事故による保険請求の減少を受けて、自動車保険料を保険契約者に還元する取り組みを発表しました。

フランスでは、MAIFが8週間の封じ込め期間中に自動車事故報告件数が大幅に減少したことを受け、それに相当するおよそ1億ユーロ(約118億円)を自動車保険の契約者に返還すると発表しました。

カナダでは、デジャルダン損害保険グループが、個人および企業顧客を対象に自動車保険料の割引を提供しています。これは、3か月単位で計算され、保険契約で申告された顧客の年間移動距離を反映します。

シェルター保険(米国)は、ウィルス流行が始まって影響を受けた4月と5月について、個人の自動車保険顧客に月額保険料の30%を返還すると発表しました。

ウニポール(イタリア)は、1,000万人の自動車保険契約者に1か月分の保険料を割り戻すと発表しました。合計3億ユーロ(約350億円)の保険料が、新型コロナウィルスの緊急事態への対応支援のために顧客に対し返還されたと推定されます。

一方、ICMIF会員のDEVKHUK-COBURG(ドイツ)は、定期的に会員に保険料を払い戻しています。両社とも現状を注視しており、年末にその影響を評価するとしています。

 

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。

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